第58回2022富士フィルム営業写真コンテストで、小樽の写真館スタジオフォトス(花園1)のフォトグラファー濱田恭輔さん(27)が優秀賞を受賞。
1960(昭和35)年から始まった同コンテストも今年で58回目を迎え、全国2,109名の営業写真家から7,490点の応募があり、金賞(1名)をはじめ、銀賞(5名)・銅賞(10名)・審査員特別賞(1名)・優秀賞(10名)・テーマ賞(117名)の合計144名の入賞が、8月2日(火)に発表された。
恭輔さんは、フォトグラファーの父・剛さんとアシスタントの母・佳江さんと共に、家業の写真館で仕事を始めて8年目となる。
ネットで撮影依頼があった東京在住の女子(3)を、北海道に帰省した昨年11月に北海道神宮で撮影した「七・五・三」を応募した。
ハイライト部分に被写体を持ってくるなどの構図を考え、背景はこの場所と狙っていた。自然な動きの中で楽しみながら撮影していた時に、足に石が・・・一瞬のかわいい仕草を見過ごさずシャッターを押し、気に入った作品が生まれた。
これまで正面向きの表情が多かった営業写真は、傾向にも変化があり、カメラマンの意思や意図を入れた自然なタイミングが高く評価を受けたという。
昨年は父と共にテーマ賞を受賞しているが、今年は、家族の中でも最高賞を独り占めし、恭輔さんは、「子どもが生まれ、日々成長する息子の姿を見ているとあっという間。その時々の瞬間を撮影させてもらうことに、改めて責任を感じている。
僕にしか撮れない写真をフォトグラファーとして追及していきたい。今回の受賞は自信になり嬉しい。名古屋に師匠がいて、常に勉強も欠かさず、停滞しないよう心がけている」と話した。
剛さんは、「日々の努力がひとつの結果として表れ、店のスタッフとしても心強く嬉しい。権威のある賞で、お客さんに還元できることが何よりも嬉しい。
修行でロケについて学んできたことを、私にも教えてくれた。彼の財産でもあり店の財産でもある」と喜んでいた。
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