小樽水彩画会展開催 静物や風景画52点

 第74回小樽水彩画会展が、8月3日(水)〜7日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開かれ、同会(三留市子会長・会員20名)の50歳代〜80歳代17名が、渾身の水彩画52点を展示し、訪れたファンを楽しませている。

 

 1948(昭和23)年に設立された同会は、月1回例会を開き、それぞれに作品を持ち寄り講評し合い、自分では気づかない点を指摘されることで次の作品に活かされている。

 

 市展や道展・日本水彩展などで入賞する実力者が集まっている作品を、鑑賞できる機会となっている。

 

 河合幹夫さんは、アクリル絵具を使って、水彩画とは違った色合いを創出し、シマエナガやクッチャロ湖・トドワラと湖・湿原など風景画を発表。

 

 太田喜久代さんは、動植物の命をテーマに作品づくりに取り組み、北海道の野生動物を得意とし、熊と狐の豊かな表情が印象深く描かれている。

 

 三留会長は、得意の運河をはじめ、小さな漁港など水面に映る様子をリアルに描いている。

 

 市展や道展の会員で画歴は20年以上の事務局の湊俊子さんは、2005(平成17)年から飼い猫をモデルに描き始め、今回は猫をテーマに3点を出展し、猫の毛並みや目の色を繊細に捉え表現している。

 

 10年前にトルコのエフェソスの遺跡で出会った猫や亡くなった猫も、絵画の中では今も生きている。

 

 湊さんは、「日々努力している作品を、この機会に見ていただきたい。若い人にもどんどん絵を描いてほしい。この作品展が絵を描くきっかけになればと思う」と話した。

 

 第74回小樽水彩画会展 8月3日(水)〜7日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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