7月30日(土)13:30〜15:30に、いなきたコミュニティ—センター(稲穂5)5階1号室で、岩内在住の元保育士で市民科学者の斉藤武一氏(69)が制作した風力発電紙芝居を同氏が読み聞かせる会を、小樽で風力発電紙芝居をみる会(高橋代表)主催で行う。
同会は、「小樽余市の巨大風力発電から自然と生活を守る会」の会員有志5名が賛同し今年6月に発足。今回が初事業となる。
大手総合総社双日株式会社(本社東京)が、毛無山周辺の小樽市及び余市町の国有林地内に計画している風力発電建設事業は、地上高143〜178mもの風力発電27基を予定し、1基あたり4,300kW〜5,500kW・総発電出力116.1MWで、稼働年数20年。2024(令和6)年着工、2029(令和11)年春の運転開始を計画している。
斉藤氏は、ふるさとの海を守りたいと泊原発の温排水の影響を調べるため、25歳だった1978(昭和53)年から、毎日防波堤で海水温を計測。今年で45年目となる。
2007(平成19)年からは泊原発の紙芝居を始め、今では自然エネルギーについて内容を広げ、名地で500回以上講演を行っている。初公開の風力発電の紙芝居には、健康被害や影響力などが分かりやすく盛り込まれてる。
高橋代表は、「市民の反対の声でしか止められない段階となっている。風力発電について知らない人も多く、この紙芝居は分かりやすくまとめていて影響力がある。どんな地域にしたいかを考える場となる」と、来場を呼び掛けた。
同会メンバーの早川さんは、「風力発電は自然エネルギーで、原発に変わるエネルギーで良いものなどと、多くの人がそのように受け止めている。北海道で、これから山から海から次々と計画が押し寄せてくるのはどういうことか、考えてもらいたい」と話した。
紙芝居は約70分間行われ、休憩を挟み、感想コーナーでたくさんの質問と意見に対応したいとした。事前申込の必要はなく、現在、当日のライブ配信について検討中としている。
北海道には320基の風車があり、全国に2,500基、10年後には北海道だけで約3,300基まで増やす計画があるという。
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