NPO法人小樽民家再生プロジェクト(石井伸和代表理事)の旧寿原邸を活用した催しの一環として、7月18日(月)14:00から、小樽未来創造高校情報会計マネージメント科3年生10名による「おたるものしりかるた」の発表会を行った。
商業実践の中で、これからの小樽を担う若い世代が、さらに自分たちよりも下の世代に向け、コロナ禍で行動が制限され出前授業ができなくても、遊びながら小樽の歴史や文化に興味を持ってもらうきっかけになればと、かるたを制作して小中学校へ配布した取り組みで、第1弾は、日常生活で良く目にしている小樽歴史的建造物をテーマとしている。
学生が五七五調で考案した読み上げ文は、若い感性が光り印象深く、取り札の写真は、小樽市の承諾を得てWEB上のものを活用。歴史的建造物すべてを札にしたため79札にもなり、50和音のほかアルファベットでも対処した。
枚数が多いため、読み札と取り札を別々の箱に詰め10部を完成させ、市内小中学校へ配布している。
かるたの制作を知った石井代表理事が、制作の裏話や地域に興味を持つ高校生の話を聞こうと企画し、8名の一般市民らが参加。学生も交えて、実際にかるたを使って体験会が行われた。
歴史的建造物の知識が必要だが、難しい表情の参加者も徐々に打ち解け、制作した学生と和やかにかるたを楽しんでいた。
参加した男性は、「建物から読み札の内容に意外性があり、なかなか取れな
かった」と話し、別の男性は、「若い学生が努力して勉強され、小樽のために力になりたいと、小樽の活性化について共に頑張ろう」とエールを贈った。
同校の千秋楓さんは、「かるたを楽しい雰囲気ででき、学校での取り組みも伝えられて良かった。みんなで協力してかるたを制作し、小樽の建物や歴史を知ることができた」と話している。
第2弾の「人物編」の制作がすでに始まり、人物を46人に絞って取り札の絵を手書きにし、先週2部を完成させた。人物編については、10月2日(日)14:00から、同会場で学習発表会を行う予定。会費無料。
参加希望者は、名前・住所・電話番号・参加したいプログラムを明記し、9月29日(木)までに、メール、又はFAX(0134-33-8281)で。
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