3年ぶりのおたる潮まつり 各地域で準備着々

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、Webなど形を変えての開催を余儀なくされていたおたる潮まつりが、3年ぶりに通常開催される予定で、各地域で着々と準備が進められている。

 

 小樽市教育委員会では、小樽の伝統的な踊り「潮音頭」の振り付けを学ぶことで、ふるさと小樽についての理解を深めるとともに、郷土に対する愛着や地域社会に貢献する実践的な力を育むなど、ふるさと教育の一層の充実を図ることを目的として、7月5日(火)の小樽市立望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)を皮切りに、12月まで市内小中21校で、日本舞踊藤間流扇玉会の藤間扇玉会主をはじめとする同会メンバーを講師に、振り付け指導が行われている。

 

 皮切りとなった5日(火)は6時間目を利用して、同中学校全校生徒143名と教職員が参加し、「ふるさと教育の推進~潮音頭の振り付けを学ぼう」が開かれた。(写真提供:望洋台中学校)

 

 藤間会主らの熱の籠った指導が繰り広げられ、小学校で潮ねりこみを経験している生徒は久しぶりに踊りを思い出し、初めての生徒も熱心に練習に参加し、飲み込みも早く上手に踊っていた。

 

 生徒会長の守山結唯さんは、「本日は潮音頭を教えてくださり、本当にありがとうございました。丁寧に教えてくださったおかげで、とても分かりやすく簡単に振りを覚えることができました。お祭りが開催されるのはとても久しぶりのことなので当日がすごく楽しみです。このようなことは普段なかなかできないのでとても良い経験となりました」と挨拶した。

 

 潮ねりこみに出場を予定しているのは小学校6校と中学校5校の11校。同委員会では、学校での出場ができなくても、ねりこみに参加したい人は、同委員会
の梯団で参加できる旨の案内をしているという。

 

 ◎おたる潮まつり公式サイト(外部)

 ◎小樽市立望洋台中学校(外部)