小樽しりべしシニアネット(OSS・佐藤和春会長)では、7月8日(金)から3年ぶりとなる第16回美術展を、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催している。
現在59歳〜93歳の89名が在籍し、全会員がネットワークを介して、学び合い・支え合い・つながり合いを理念とし、各種通信技術の向上のため、学習会の他、多くのクラブや同好会などで活き活きとしたシニアライフを楽しんでいる。
コロナ禍で活動ができない状況であっても、会員同士が創意工夫した絵画・版画・書・写真・パソコンアート・フォトムービー・文芸・手工芸で、多彩な趣味と実益を兼ねた作品369点を展示。来場者は足を止めて見入っていた。
また、会の活動が一目で分かる動画も上映され、コロナ前のダンスパーティや餅つきなど、年中行事の様子が映し出され、会員の楽しそうな様子を見せて、新規会員獲得も狙いとしている。
デジカメクラブは、プロカメラマンの今井譲さんが部長を務め、月1回例会を開き、作品を持ち寄り技術やセンスの向上に努めている。
会場には14名の72点がずらりと並び、道展受賞者の名前もあり、実力者の作品が集まり見応えがある。
パソコンアートでは、専用ソフトにより手を加えて作品を生み出した。佐藤会長がドローンで撮影した「三島さんちの芝桜」は、晴れ渡る空と羊蹄山やニセコ連峰・ピンク色の芝桜周辺の状況が良く分かる。
何事にも意欲的に挑戦している、90 歳になる山吹和康さんは、曾孫の写真から575を読んだ文芸作品や写真作品を出展。
川内恒子さんが部長を務める手工芸は、16名の会員のうち12 名の作品を出展。趣味と実益を兼ね備えた素晴らしい作品に立ち止まって見入る人も多い。
帯や着物を巾着やバッグにリメイクしたり、会員同士で教え合い、おしゃれで実用的なものが並ぶ。会場天井から吊るされた、吊るし柿40本は、みんなで手分けして制作した合同作品だ。
川内部長は「作品を見て、作ってみたい人はぜひ入会を」と呼び掛けている。
佐藤会長は、「元気なシニアがOSSに集い一緒に楽しんでいる。それぞれの取り組みは、多趣味多彩で勉強した結果でレベルも高い。手工芸は趣味と実益を兼ねている。この機会にぜひ御覧いただければ」と話した。
第16回OSS美術展 7月8日(金)〜10日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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