小樽未来創造高校 “おたるものしりかるた”寄贈

 小樽未来創造高校(最上1・河田章宏校長)では、流通マネジメント科2・3年生の選択授業の一環で、小樽の歴史的建造物全79件を掲載した、おたるものしりかるたを10セット制作し、近隣の小中学校や幼稚園へ寄贈を始めた。

 

 これまで学習した小樽の歴史や文化の知識を、地元の人たちに還元し小樽の町を楽しく学んでほしいと、2・3年生18名が、2021(令和3)年8月末から制作に取り掛かり、取り札・読み札を79枚ずつ制作し、2022(令和4)年1月末に完成させた。

 

 取り札には、小樽市の承諾を得て、WEBページの歴史的建造物の写真を使用して貼り付け、読み札には、それぞれが担当する歴史的建造物を調べ、高校生らしい若い目線で考え、北海製罐第3倉庫の「ぶきみだけど すごいたてもの ほっかいせいかん」など、ユニークな文章が目立つ。

 

 6月24日(金)15:30から、最初の贈呈先となる小樽花園小学校(花園5・若林晋校長)校長室で贈呈式が開かれ、同高校奥原祥教諭と3年生の空地喜恵さんと木村恋白さんが出席し、若林校長へかるたと説明書を手渡した。

 

 若林校長は、「小樽には沢山の魅力的な歴史的建造物があり、小樽に着目した教材で、小学生が好きな取り組みで学習や遊びの場面でも、ぜひ活用したい。小樽に住んで良かったと思ってもらいたい」と感謝した。

 

 空地さんは越中屋ホテルの札を担当し、「Everyone こんにちはThis is えっちゅうやほてる」という文章を考え、「知らなかった歴史的建造物を学ぶことで面白くなり、小樽に残りたい思いが強くなった。

 

 若い人が中心になって小樽を活性化させる一員になりたいと、この授業を通して思ったので、小学生の皆さんもかるたを通じて思ってもらいたい」と話した。

 

 木村さんは、担当した東雲町の小樽聖公会を調べ、読み札に、「マッサンの つまもかよった せいこうかい」を考え、「小樽にこんなに沢山の歴史的建造物があり、歴史も知らなかったし調べてみることもなかった。かるたで楽しみながら小樽に興味を持ってもらいたい」と話していた。

 

 また、同校では小樽案内人の試験にも挑戦しており、今年3月の試験で、空地さんが金子元三郎商店を担当していたため、同商店の写真を答える問題に正解でき、かるたの制作に関わって良かったという。

 

 奥原教諭は、「かるたや生徒の活動で、小樽を見て・知って、観光を中心としたものを学びたいと、進路を選ぶきっかけになれば」と話した。

 

 おたるものしりかるた第2弾「人物編」の制作がすでにスタート。取り札は手書きのイラストで対応し46枚とした。

 

 7月18日(月・祝)と10月2日(日)の14:00~15:00、寿原邸で、小樽歴史かるた発表会を予定している。

 

 また、小樽案内人ボランティアガイドの協力を得て、7月13日(水)・14日(木)・15日(金)に、3年生有志が堺町通りや運河を中心に散策ガイドに挑戦する。

 

 ◎北海道小樽未来創造高等学校(外部)

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