小樽警察署(富岡1・本間博幸署長)は、6月23日(木)11:00から、特殊詐欺被害を未然に防止した、株式会社サッポロドラックストアー小樽緑店の幡本昌俊店長(35)に感謝状を贈る贈呈式を開き、同社第2エリア本部店舗直営ブロックマネージャー・西川頌大さん、同事業本部営業推進部セキュリティサポート担当・三ツ浦泰路さんも出席。
また、北海道警友会小樽支部の白井登支部長からも感謝状が贈られた。
同署では、コンビニエンスストアや金融機関・郵便局など、特殊詐欺被害の未然防止功労者へ感謝状を贈呈してきたが、今回のようにドラックストアでの事例は初めて。
6月1日(水)に70歳代男性客が同店を訪れ、高額な電子マネーカードを購入。不審に思った従業員から報告を受け、注意していたところ、翌日2日(木)にも来店してギフトカード8万円分を購入したため使用目的を質問。
この件に関し、幡本店長から西川ブロックマネージャーに連絡を行い、三ツ浦セキュリティサポート担当へも報告が上がり、詐欺の可能性があると判断。3日(金)夕方にも来店して、購入しようとしている男性に、高額でかつ何度も購入しているため、もう販売できないと伝え、警察に連絡。
後日、警察で乗ってきた車などから本人を特定し、被害防止に至った。
本間署長は、「ドラックストアでもこのような特殊詐欺があり、珍しいケース。店長さんには、気転を利かせて動きを良く見ていただき声かけに繋がり、かつ特殊詐欺被害防止に繋がった」と感謝した。
幡本店長は、「実際に被害に遭ってしまったので、もっと早くに対応していれば良かった。本部と連携し、ある程度防げたことは、これからの店舗運営の中でも気を付けていかなければならない。
このようなことがあってはならないが、もしもあった場合には、迅速に行動し未然に防ぎ、お客様に安心安全な買い物ができる場を提供したい」と話した。
同社事業本部では、道警の生活安全課と官民一体となってコミュニケーションをとり、他ドラックストアとも協力して、犯罪防止に役立てようと取り組んでいる。
万引きからオレオレ詐欺に特化した情報を共有しながら、安心安全な買い物ができる環境づくりに努めている。
同署・浜島美輝生活安全課長は、「特殊詐欺被害は、これまではコンビニや金融機関だったが、今回のようにドラックストアでもあり、改めて声掛け訓練などの対策を考え対応したい」と話していた。
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