北海道各地で朝から気温が上昇し、小樽では、5月6日(金)の26.6℃に続く今シーズン2度目の夏日25.6℃(13:09)を観測し、7月下旬並みの暖かさとなった。
道内173の観測地点で、富良野市の31.1℃をはじめ、30℃以上の真夏日となったのは6地点に及び、25℃以上の夏日となったのは77地点もあった。
水温と気温の差が10℃以上あり南風が吹くなど、上位蜃気楼の出現の可能性がある一定条件が揃い、今シーズン初観測に成功した柴田進さんが、本日も銭函海岸で観測を続け、小規模ではあるが上位蜃気楼の観測に成功した。(写真提供:柴田進氏)
巡視船1 | 巡視船2 | 高島岬とトド岩 |
柴田さんは、「今日も小樽や手稲山口では気温が高くなることが予想され、海水温に対して10℃以上の差になることが分かっていたので、風が弱ければ銭函海岸に出かけるつもりでした。
実際、現地に出向き、辺りを見渡すと海上に見える船舶がどこか普通でない、違和感を感じました。双眼鏡でのぞくと、小樽の巡視船でその甲板より上部が伸び上がっているようです。早速、カメラを出して撮影開始。
ただ、今回は海上に陽炎のような空気の揺らぎが多く見え、対象となる船舶もすっきりくっきり見えず、ぼやっとしている感じです。そのためカメラの自動焦点がうまく合わないことがあったぐらいです。
しばらくすると、高島岬の先端に見えるトド岩が伸び上がってきました。その高さに合わせておたる水族館の建屋が伸びてきたのを確認しました。この変化は目の良い人なら分かったかもしれません。
いずれにしろ、小さくてもよいので双眼鏡を用意したほうがいいです。楽しい現象を見る機会も増えますので。
今回も海からの風が冷たく、涼しいを通り越して寒いぐらいです。観測される方はくれぐれも羽織るもの1枚ご用意を!(ただ、観測途中で風向きが変わり、とても爽やかなものに変わりました…)」と、蜃気楼についてコメントを寄せた。
柴田さんの蜃気楼速報を知った弊社記者も、誰もが分かる蜃気楼を狙いたいと、14:00頃高島海岸へ出かけていたが、タンクが縮んでいるように見えるような?
まさに今が、蜃気楼シーズン真っただ中で、気温の高い晴れた日には、対岸の建造物や船に注目してみては。
◎2022年5月26日の北海道の最高気温高いほうから(札幌管区気象台)
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