小樽伝統文化の会 和を遊ぶ舞台演目上映会

 小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)主催「和を遊ぶ」の公演が、コロナ禍で2019(令和2)年第11回目を最後に中止が続き、株式会社小樽ベイシティ開発(築港11・橋本会長)の協力で、5月10日(火)〜6月21日(火)、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ネイチャーチャンバーの広々とした空間に設置されたスクリーンで、過去11回の和を遊ぶ舞台演目上映と、9回分の企画作品組曲のパネル展を同時に開催している。

 

 当初は5月末まで6日間の日程としていたが、6月末まで日程の延長が決まった。

 

 和を遊ぶは、2003(平成15)年開講の伝統文化子ども教室をきっかけに、小樽市文化団体協議会に加盟する団体が集まり、2009(平成21)年に小樽伝統文化の会を設立し、第1回目を同年6月14日に開催。

 

 小樽で続く三曲・詩吟・いけばな・長唄・茶道・日本舞踊の伝統文化を一度に楽しめるイベントで、日本の心・伝統の素晴らしさ・和の心地よさに親しむ貴重な機会となっている。

 

 出演者だけでも200名を超え、小樽市民会館を埋め尽くす来場者で賑わう、6月上旬の恒例行事となっていたが、新型コロナウイルス感染症拡大を懸念して、会議を重ね早い段階で今年の公演中止も決め、3年連続中止となった。

 

 芸術・文化は、人が辛い時に支えとなるもののはず。外出自粛を余儀なくされた高齢者や伝統文化に馴染みのない人にも、どんな催しかを知ってもらい、出演者の士気も下げないためにも上映会を決めたという。

 

 5月23日(月)は、13:00から4回目の上映会が行われ、2012(平成24)年開催の第4回目が上映された。

 

 買い物途中に立ち寄る人や立ち止まって映像に見入る人、過去に市民会館まで足を運んでいた人など、映像を懐かしみ、小樽の伝統文化の素晴らしさを感じていた。

 

 各回のトリを飾る企画作品の組曲は、藤間扇久華さんが脚本・構成を、扇玉会長が振り付けと演出を担当した、その時々のテーマで見応えのある作品で、来場者を喜ばせていた。

 

 扇玉会長は、「舞台が決まってから2週間ほどで、振り付けと演出を担当した。長く住んでいると小樽の良さが分かりづらいが、作品を通じて改めて、小樽に住む幸せを感じている」と話した。

 

 扇久華さんは、「最後の企画作品はすべて小樽を題材にしている。琴・詩吟・日本舞踊がコラボしている。

 

 高齢の方は旅行なども行けない状態が続いているが、作品を見て、小樽の良さをじっくり味わっていただきたい」と話した。

 

 5月24日(火)第5回、26日(木)第6回、6月6日(月)第7回、7日(火)第8回、9日(木)第9回、13日(月)第10回、21日(火)第11回で、各日13:00、ウイングベイ小樽5番街1階ネイチャーチャンバーを会場に、観覧無料。

 

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