小樽市アーティストバンク登録の北海道一水会出品者の会(佐藤道雄代表)による、第8回同会出品者(小樽)展が、5月18日(水)〜22日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで初開催されている。
初日の開館間際から、出展者をはじめ同会運営委員の小川游最高顧問、同・山本勇運営委員など、遠方から関係者が駆けつけ会場は終始賑わっていた。
同展では、道内各地に点在する作家20名の水彩・油彩・パステル画46点を一同に展示。旭川市在住作家の100号以上の大作が大半を占め、道内各地の臨場感溢れる風景画から、細かい特徴を捉えた人物などの静物画まで、多彩な画題をモチーフにした絵画作品が鑑賞できる。
小樽ゆかりの画家・中村善策も一水会委員を務めるなど、同会に関わる画家が小樽には大勢いて、同会にとってメッカのような地でもあったという。
2015(平成27)年から、札幌で同会主催第1回目の展覧会をスタートさせ、一昨年の2020(令和2)年に北見で第6回目を、昨年2021(令和3)年は札幌市民ギャラリーで第7回目を行い、今年2022(令和4)年に初めて小樽で第8回目を開催。
小樽在住者の村元道男さんは、定年退職後に絵画を始め、「北運河朝景」と「港町冬景色」「堺町冬景色」の100号サイズの油彩3点を出展し、「古屋先生の勧めで入会。小樽には一水会会員が沢山いた。この展示会が小樽で開催できて嬉しい。
毎年4月に札幌で勉強会があり、作品を持ち寄り問題点を洗い出し、作品づくりに活かしている」と話した。
同在住の山本孝子さんは、100号サイズに油彩で優しい表情の人物画3点を発表している。
北見市在住の勝谷明男さんは、のどかな田舎の景色「丘陵冬晴れ」と雪解けが始まる林の様子の「春近き森の日差し」の2点を、音更町在住の世良健司さんはパステルを使い、浮かびあがる湖畔の秋の風景「うつろう彩り」を描いている。
恵庭市在住の中村哲泰さん「いにしえと今(軍艦島)」の作品は、今回出展で一番大きな130号で、とくに注目が集まっていた。
佐藤代表は、旭川市在住で一水会運営委員を務め、自宅周辺の風景「前庭」と「裏窓」を油彩100号サイズで出展。2点とも樹木をリアルに描いた印象深い作品。「小樽には一水会会員が大勢いた。亡くなられた方・高齢の方、昔の仲間が、小樽での開催を喜び期待していたと思う。ぜひこの機会に御覧いただきたい」と話した。
第8回北海道一水会出品者展
5月18日(水)〜22日(日)10:00〜17:00(最終日15:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料