小樽高島岬が伸びる?! 柴田氏蜃気楼に遭遇

 大型連休が終わって桜が一段落し、現在、蜃気楼シーズン真っただ中の小樽で、5月11日(水)12:10〜14:15頃、朝里海岸に観測に出かけた蜃気楼愛好家の柴田進さんが、高島岬などが伸びる高島おばけ(上位蜃気楼)の撮影に成功。

 

 柴田さんによると、「11日(水)は、風が弱いなら高島おばけが発生するだろうと、前日から予想していたので、昼に現地・朝里海岸へ。

 

 午前中、手稲山口側の風がやや強めだったので、小樽側をターゲットにする
つもりだったが、現地に着くと小樽側はまだ何の兆候もなかった。

 

 一方、石狩湾新港タンク群はすでに縮んで見えたので、風の動きによっては蜃気楼化するかもしれないと期待しつつ観察を続けていたところ、12:20頃からタンクが微妙に伸び上がったり、元に戻ったりを繰り返していた。

 

タンク スラッジセンター防風林蜃気楼 旧高島トンネル前の海岸

 

 13:00過ぎになると、今までより大きく伸び上がり、20分過ぎにはかなり大き
く変化した。手稲にあるスラッジセンターの手前に見える防風林も伸び上がったのを確認した。

 

 一方、小樽側では高島岬の岩礁が変化したのは13:00過ぎから。海面には幻
の水平線ができ、小型船舶が波・海面の蜃気楼によって伸び上がった。

 

 しばらくすると祝津の防波堤や消波堤が伸び上がり、バーコード状・板
塀状に変わり、さらに低層階の建物や家々までが2倍以上に伸び上がる。

 

高島岬蜃気楼3 高島岬蜃気楼1 高島岬蜃気楼2 水族館下の家

 

 その上、高島岬の稜線の形が変わってきた。中腹に位置するニシン御殿も建
屋が伸びたり、縮んだり。また屋根も同様に。また、祝津から小樽手宮・高島の町の方まで海岸がバーコード状・板塀状になっていた。

 

 今回は太陽光の関係で、とてもクリアに高島おばけを見ることができた。これから暖かくて、風や波が穏やかな日には、ぜひ双眼鏡を持って石狩湾周辺の岬や地形、人工物、海上などを観察してみてはいかがでしょうか」と、蜃気楼の様子を説明した。(写真提供:柴田進氏)

 

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