小樽の南樽市場(新富町12)の横を流れる勝納川で、大漁旗や大小様々な鯉のぼりが、3年ぶりに雪融け水の轟音とともに宙を泳ぎ、買い物客や近隣の子どもたちは、足を止めて見入っていた。
この鯉のぼりは、若松二丁目会(伊藤政一会長)の会員や近隣住民が、毎年4月の第2日曜日から5月5日の子どもの日が過ぎた日曜日まで設置。春の風物詩となり、市内外から多くの人々に親しまている。
2020(令和2)年18回目と2021(令和3)年19回目は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2年連続で中止を余儀なくされていた。
20回目の節目となった今(2022)年は、伊藤会長に迷いはなく、「コロナに負けてたまるか!」の思いで一致団結し、実施を決めたという。
今年は消防団第7分団団員16名が助っ人として参加し、総勢約30名が、10日(日)9:00から11:30頃まで、眞砂橋を挟んだ約400mの区間に、大漁旗50枚を含む365匹の鯉のぼりを、39本のロープに分けて欄干に設置。
11日(月)の小樽は、朝から春の陽気に包まれ、最高気温は13.8℃と4月下旬並みの暖かさとなり、勝納川の鯉のぼりが春の優しい風に揺れ、大漁旗もはためく光景が広がった。
伊藤会長は、「今でも、毎年鯉のぼりの寄贈がありありがたい。幼稚園や保育園の子どもも楽しめるように、サイドの鯉のぼりの位置をずらした。
子どもの笑顔に元気づけられる。手直ししていると『頑張ってください』と声を掛けられる。みんなに笑顔になってもらいたい」と話した。
桜の開花時期には、桜と鯉のぼりが一緒に楽しめ、鯉のぼりは5月8日(日)まで見られる。
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