芸術文化向上発展に尽力 小樽文化貢献賞2名

 小樽市文化団体協議会(川村治男会長・48団体)では、2021(令和3)年度小樽市文化貢献賞に、小樽盆栽会相談役の深堀広久さん(89)と、裏千家淡交会小樽支部参与篠原宗澄さん(93)を表彰。文化奨励賞の該当者はなかった。

 

 3月30日(水)11:00から、市立小樽美術館(色内1)1階研修室で表彰式が開かれ、大道恒雄副会長をはじめ、文団協関係者、迫俊哉市長らが出席し、受賞者の栄誉を称えた。

 

 同賞は、1987(昭和62)年度から、小樽市の芸術文化の向上発展に関し、その功労が顕著な者または団体に対して贈られ、2021(令和3)年度で34回目となる。

 

 2020(令和2)年度は、コロナ禍で活動ができなかったため受賞者はなく、2019(令和元)年度までに95名・5団体を表彰している。

 

 深堀さんは、40歳から盆栽を始め、小樽盆栽会に入部して20年。市文化祭の盆栽展に毎年出品し、市長賞などの数々の賞を受賞。盆栽教室では、市民や愛好家に技術指導するなど、長年にわたり会の発展に尽力し、盆栽の普及・後進の育成に貢献している。2015(平成27)年〜2017(平成29)年に同会会長を務め、2018(平成30)年から相談役顧問となり現在に至る。

 

 篠原さんは、1946(昭和21)年に茶道裏千家淡交会小樽支部に入門し、75年にわたり茶道の道を進み、2007(平成19)年に最高位の名誉師範となる。同支部の平成3年〜12年まで副幹事長、2001(平成13)年〜2006(平成18)年に幹事長、2007(平成19)年から参与となり現在に至る。

 

 成人式・文化祭・外国人日本文化体験会等、文化庁事業「伝統文化こども教室」に協力し、長年にわたり社会貢献と後進の育成に尽力している。

 

 迫市長は、「様々な機会を通じて盆栽と茶道の魅力を伝え、これからも市の芸術の発展に力添えをお願いする。心豊かにするのものは文化あり芸術。楽しめる日々が戻ることを願う」と祝辞を述べた。

 

 深堀さんは、「小樽市民として暮らす中で、とても嬉しく身に余る思い。感謝する。盆栽を通じて、役立ちたいと長年頑張ってきた。趣味を持ち、心豊かな生活ができるよう、市民の文化発展に貢献できるよう努力する」と述べた。

 

 篠原さんは、「今日の日を迎え、市長より身に余る言葉、とても嬉しい。若い方も淡交会で頑張っている。目を閉じるまでは頑張りたい」と述べた。

 

 上野亜希子副会長(直江博子創作バレエ研究所代表)は、「長く続けることは素晴らしい」と、受賞者の言葉に感動していた。

 

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