セブンイレブン小樽緑店 詐欺被害未然防止に貢献

 小樽警察署(富岡1・高濱厚署長)は、特殊詐欺の被害を未然に防いだコンビニエンスストアのセブンイレブン小樽緑店(緑2・菊池俊一オーナー)へ、感謝状を贈る贈呈式を3月14日(月)10:00から行い、店全体の防犯意識の高さに感謝した。

 

 同店は、菊池氏を中心に地域に根差した店舗を志し、パート従業員との情報交換や特殊詐欺被害への防犯意識も高く、昨年9月にはコンビニ詐欺防止チェックシートを用いた防犯訓練を実施するなど、一丸となって詐欺被害防止に取り組んでいる。

 

 今回は、70歳代の男性が、2月末に何度も来店して、初めは2,000円だった電子マネーカードを、5,000円、2万円と続けて購入する様子を、パート従業員が不審に思い、同氏に伝えて、店内の防犯ビデオを見るなどの確認を行い、再来店した際に迅速に警察に通報して協力。担当職員の熱意で被害者を探し、さらに被害が拡大するのを防止した。

 

 被害男性は、迷惑メールを発端に12憶円が手に入ると嘘の情報をもちかけられ、もらうための手数料を何度も要求され、被害総額は約60万円にも及んでいた。被害者に騙されている認識はなく、犯人の要求に疑いもなく応じてしまったという。

 

 菊池氏は、「カードを購入するために何度も来るとパートさんから聞き、警察に相談した。使用目的を尋ねると、毎回違う目的に不審に思った。本人は詐欺に遭った意識がなかった。高額カードを買う人にはこれからも注意していきたい」と話した。

 

 高濱署長は、「再び被害拡大を阻止していただきありがたい。沢山の情報をもらい被害者を見つけることができた。

 

 オーナーだけの取り組みだけではなく、従業員と情報を共有し、知識や勉強の表れで被害の拡大を水際で防ぐことができた」と深く感謝した。

 

 今年の新年早々、すでに特殊詐欺被害の防止に貢献し、感謝状をもらうなど、日頃から、地域のお客さんが特殊詐欺被害に遭っていないか、従業員一同、目を光らせている。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

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