2022(令和4)年の小樽雪あかりの路24は、メーン会場の設定はなく、2月11日(金)〜13日(日)、あかり人が町中を雪あかりにしようと実施され、各家庭の軒先や店先にロウソクのあかりが灯された。
本来メーン会場だった小樽運河(中央橋〜浅草橋)では、有志のあかり人が集まり、ロウソクの灯を絶やさず守り続け、幻想的な光景を創り、多くの灯を楽しむ人たちが連日行き交った。
小樽おもてなしボランティアの会の野澤和男さんも、同イベントのためにワックスボウルの制作から旧手宮線会場の設営など、雪あかりのイベントに長年貢献している1人で、今回はあかり人として運河会場に参加。運河散策路の押葉入りのアイスキャンドルは、野澤さんが正月明けから作り始めたものだという。
小樽商科大学生約30名の協力で、運河側の雪壁の上に200個ほどのスノーキャンドルを設置するため、7日(月)から準備を行っていた。
期間中は15:00に集合して、溶けたスノーキャンドルなどを手直ししたり、ロウソクに点灯したり、あかりのおもてなしに貢献している。
最終日の13日(日)は、一足早く野澤さんが1人で作業を行っていた。溶けたスノーキャンドルの撤去と使えるものは手直しし、21:00の消灯後の後片づけまで会場で頑張っている。
運河の定番の浮き球キャンドルは、運河に浮かべず雪上に置くと、風の影響も受けずに点灯し続け、運河クルーズの運航にも支障がなく、これまでとは違った出番があった。
雪あかりには旧手宮線でお馴染みのハートや星をかたどった雪の造形を制作して、会場を盛り上げる宮城県仙台市在住の千葉洋さんは、7日に来樽し、あかり人として2年ぶり14回目の参加。
運河会場で、ハートや星をかたどったパーツでキャンドルホルダーを制作。すでにSNSでも紹介され、幻想的な光景を醸し出している。
千葉さんは、2008(平成20)年から同イベントに参加し、初めの頃は運河会場で2年ほど制作していたこともあり、同会場は久しぶりだそうで、「3日間開催と聞き、公式ではなくなったと知ったが、ずっと来ているし小樽が好きなので遊びに来た」と話していた。
あかり人がそれぞれの思いで灯すあかりがおもてなしとなり、最終日を飾った。