1月22日(土)から、市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室で、「小樽美術の絵になる風景」と題し、小樽にゆかりのある画家15名による小樽の風景画17点を鑑賞する展示会が始まった。
なにげない日常のかけがえのない風景を、「心の中の風景」・「かわりゆく風景」・「にぎわう風景」・「屋根のある風景」・「観光と風景」の5つに分けて展示。
小樽では、写真のような風景画家が多く生まれ、その背景に海と山が織りなす豊かな自然など「絵になる風景」に恵まれていたことなどがあり、時の流れとともに変化していく姿を残そうと、多くの風景画が生まれたという。
今はないが、日常的に見ていて当たり前の風景、心の中にいつも住み着いていた「かわりゆく風景」では、石塚常男氏「トランスポーター」(1970年)、稲穂湯を描いた白江正夫氏「稲穂2丁目」(1995年)と小川清氏「稲穂湯全景」(1990年)、写真と博物館資料からオタモイ海岸にそびえ建つ龍宮閣を再現した、武石英孝氏の「桜閣」(2015年)。
「にぎわう風景」では、冬の夜の駅前通りのネオンが雪に反射した様子や賑わう様子を描く、パチンコ店名から名付けた桐谷逸夫氏の「ハーバーライト」(1987年)、長かった冬がやっと終わった日常の1コマ大月源二氏の「春の歩み」(1964年)や、工藤三郎氏「海の幸」や宮崎信吉氏「蘭島」など、1952年〜2015年までに制作した絵画を展示し、市民がじっくりと鑑賞できる内容となっている。
担当の山田学芸員は、「コロナ禍で外出自粛を余儀なくされ、市内で散歩に出かけたところ、魅力的な風景に沢山気がついた。市民にも、美術作品を通じて、町の魅力に気付いてもらいたい」と話している。
小樽美術の絵になる風景 1月22日(土)〜5月8日(日)
9:30〜17:00(最終入館16:30)
月曜日(3/21除く)・2/15・24・3/22・23・5/2・6定休
市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室
観覧料:一般500円、高校生・市内70歳以上250円、中学生以下無料