小樽図書館 雑誌博覧会で月刊誌にみる戦後の暮らし

 市立小樽図書館(花園5)では、市立小樽文学館(色内1)と初コラボして、戦後の暮らしの中でいつも傍らにあり親しまれていた雑誌を展示し、道立図書館所蔵分など、1945(昭和20)年代の雑誌の創刊号などを両館合わせて600冊を展示し、小樽雑誌博覧会を1月30日(日)まで開催している。

 

 当時のスターが表紙を飾っている雑誌を、昭和20年代から昭和60年代に分け、雑誌についてより詳しい情報が満載の鈴木浩一館長による「戦後雑誌のうんちく」のパネルを展示。

 

 戦前には20誌を超えていた婦人雑誌も、終戦時にはわずか3誌となったが、1946(昭和21)年から創刊が相次ぎ40誌を超えるほどに。家計簿の付録や料理カードなどの付録で競ったという。

 

 1945(昭和20)年12月に近代映画が、1946(昭和21)年5月にスクリーンが創刊し、当時、映画文化が栄えたことが分かる。

 

 1955(昭和30)年代には、マイカーを手にするのが憧れの的となり、車に関する月刊自家用車やモーターファンなどの雑誌が多数出版された。

 

 1945(昭和20)年創刊の平凡、1952(昭和27)年創刊の明星は、芸能関係のグラビアや記事が満載で、付録の歌本も大人気だったという月刊娯楽雑誌。

 

 会場では、月刊雑誌などの表紙の人物を当てるクイズも行われ、来場者は懐かしそうにクイズに挑戦していたという。

 

 担当の伊藤司書は、「道立図書館にある貴重なものも展示していて、見る機会はここだけ。ぜひ会期中に御覧いただきたい」と話した。

 

 1月23日(日)14:00〜15:00の小樽文学館(色内1)古本コーナーで、トークイベント「なつかしの雑誌めぐり」を開催する。語り手は鈴木館長、聞き手に伊藤あや文学館学芸員。申込みは電話(0134-32-2388)、または直接文学館1階受付カウンターへ。

 

 ◎市立小樽図書館(外部)

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