小樽市教育委員会では、11〜12月をいじめ防止強化月間として、2014(平成26)年から小樽いじめ防止サミットを各中学校区において行い、2021(令和3)年は12月10日(金)まで、ネットいじめやネットのルールを考える内容で実施している。
同サミットの目的は、市内各小中学校や関係機関等と連携して、教職員はもとより、児童生徒1人1人の意識を高め、未然防止に向けた主体的な取り組みを推進する。
コロナ禍で集まることが自粛される状況が続き、校区内の小中学校毎でリモート等を使って、いじめの未然防止等に向けた取り組みについて協議し、「小樽スマート7」の見直しを含めいじめの根絶に向け取り組んでいる。
小樽市教育研究所IGT支援員の藤平繁範氏による「2021(令和3)年度いじめ防止サミットSTOP!いじめ」と題し、ネットいじめについての問題を提起した内容の動画を、12月10日(金)まで配信した。
小樽市立菁園中学校(花園5)生徒会5名と小樽市立花園小学校(花園5)運営委員会6名が、同中学校に集まり、12月8日(水)15:45から同サミットを開催。
1回目はMeetを用いてリモートで実施され、今回の2回目は対面で行われた。インターネット利用に関する市のルールが記された「おたるスマート7」のアンケート結果を基に、有害サイトの“有害”の部分を書き換え、危険なサイトにするなど、小学生にも分かりやすく見直す内容を話し合った。
「名前や顔写真などは、知らない人に見せません」の部分では、知ってる人には見せても良いと判断されるため、参加者全員で考え、見てせていけないことを言葉にするとの意見があり、「必要がないときは、絶対に見せません」に修正。
また、スマホやパソコン、ゲームなどの使用時間についても、平日と休日で対応した文に修正した。
修正された「おたるスマート7」の校内啓発活動について、アイディアを募ったところ、ポスターに標語をつけた1枚ものを各クラスに掲示し、2、3ヵ月に1度、守れているかアンケートでチェックすることとした。
ポスターにつける標語は、次回までに、ネットいじめに関する頭に残るような標語を1人1点の宿題とした。
渡部純生徒会長(中2)は、「1回目の時よりも、みんな思ったことを言ってくれたので良かった。中学生からは思いつかない新しい考えなど、小学生からもらえるから良い」と話し、八島桃副運営委員長(小6)は、「中学生が分かりやすく進めてくれて、上手く話し合いができたと思う。また参加したい」と話した。
今後、実施したことを、10日(金)までに教育委員会へ報告し、「おたるスマート7」の改定案を提示し、改定案について意見を集約しポスターを作成する。
1月下旬〜2月上旬に配布し、2月下旬〜3月上旬に「おたるスマート7」の取り組み状況をアンケート調査する予定。
◎おたるスマート7〜インターネット利用等に関する小樽市のルール(外部)
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