車いすバスケットボール 小樽市内の小学生と高校生が体験

 

 

 小樽市(迫俊哉市長)とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社、一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブは、社会福祉法人小樽市社会福祉協議会の共催で、12月4日(土)11:00から12:55まで、いなきたコミュニティセンター(稲穂5)4階体育館を会場に、車いすバスケットボール体験会を開いた。

 

 市内の小学生と高校生・男女約40名が参加し、東京2020パラリンピック男子車いすバスケットボール銀メダリストの秋田啓さん(あいおいニッセイ生命同和損害保険株式会社所属)、北海道コンサドーレ札幌所属の河合竜二さん、元エスポラーダ北海道選手で小樽出身の本田琢磨さんがゲストとして招かれ、地域共生社会の実現や障がい者スポーツへの理解促進を図った。

 

 同損害保険株式会社は、全国の自治体と連携してパラスポーツのコンテンツを用いた体験会や講演会を、年間70回(コロナ禍以前120回)開催し、普及啓発活動を行っている。小樽では初開催となる。

 

 迫市長は、「ハンディを背負った人もそうでない人も、1人1人を尊重し、共生社会の理解を深めてもらい、共生社会を考えるきっかけになれば」と挨拶。

 

 車いすの乗り方について説明の後、小学生と高校生に分かれておにごっこを楽しんだ。

 

 秋田選手の素早い動作に拍手が沸き起こる場面もあり、車いすに慣れた後、参加者10名ずつとゲスト3名の対抗戦でゲームが始まった。

 

 車いすからのシュートを体験し、上手に決める参加者もいたが、難しさを実感しながら心地良い汗をかき、車いすバスケットボールを体験する貴重な機会となった。

 

 その後のトークセッションでは、秋田選手からパラリンピックで獲得した銀メダルを見せてもらい、初めて見る本物のオリンピックメダルに興味津々で、肩にかけるなどして記念撮影を楽しんだ。

 

 夢を叶えるために、河合さんは、「何で始めたのか、根本的な理由を忘れず、なぜうまくいかないのか自問自答し、努力して乗り越えた先に成長がある。目の前のことをすべてこなしてもらいたい」と話し、本田さんは、「大きな壁があると思う。辛くなる日もあるが、中途半端にしないで、1日1日を大切にしてもらいたい」とアドバイスした。

 

 秋田選手は、「好きな言葉の“なせば成らぬ なさねば成らぬ何事も”から、やってみないと始まらない。車バスケをして、東京パラリンピックで銀メダルを取った。チャレンジが何よりも大事」とエールを贈った。

 

 参加した吉村瑛琉さん(小6)は、「鬼ごっこの遊びやバスケットではシュートしたりと楽しかった。思ったよりもタイヤは軽いが、方向転換が難しかったし、曲がる時も力が入った。選手の人からオーラを感じ、運動している人はすごいと思った。中学校へ行っても、サッカーを続けたと思う」と話した。

 

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