9月の小樽市老壮大学主催の展示会が中止となり、日頃の練習の成果を披露できずにいた書道科の生徒61名と講師4名が、書道科漢字Ⅰ・Ⅱ、書道科かなⅠ・Ⅱの作品展示会を、12月3日(金)〜5日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開催した。
小樽市では、おおむね60歳以上の小樽市民を対象に、生涯学習を通じて心身ともの健康増進を図る場として、1965(昭和40)年度から老壮大学を開設している。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年は展示会が中止となり、今年もそれぞれの科で開講できず、休みの日続く中、ようやく10月頃から再開できたばかりだった。
書道科では、少しでも練習をと課題を自宅に郵送したり、練習したものを返信するなどして、コロナ禍を乗り切りったその成果を発表している。
生徒の中には、こつこつと書道に打ち込み、今では生きがいとなり、60歳から20年以上も続けいる人や最高齢97歳の人も頑張っているという。
会場には、仏教の精神を明快な言葉で表現した禅語「静者心自妙」や「桃花千歳春」などの漢字作品が並び、石川啄木の詩や万葉集・新古今和歌集などから選ばれひらがなで表現されている。
どれも魅力的な作品で、書道好きや同大に通う人たちが、仲間の作品を楽しみに来場していた。
書道科漢字Ⅱの講師・吹田由紀子さんは、「作品への思いが詰まった久しぶりの作品展となり、頑張っている皆さんの姿を、ぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。
老壮大学書道展示会 12月3日(金)〜5日(日)最終日は15:00まで
市立小樽美術館(色内1)市民・多目的ギャラリー 入場無料
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