小樽市在住の画家・横山文代さんの個展が、4年ぶりに市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーを会場に、11月17日(水)から始まった。
今回は、北海道内で出会った感動の瞬間を描いた、小樽をはじめとする函館や札幌、赤井川などの特別な風景の油彩画43点を展示。
40m幅が残る当時のままの北運河が大好きで、北海製罐第3倉庫も重要なポジションで描き、今年3月に国立新美術館の本展に出展した120号の大作・冬の北運河や10年前の北運河の夏の風景と、紅葉時期の朝焼けの風景の感動を、再び作品にして発表。早朝に見た旭川の凍てつく冬の風景、朝里川の水の色、真駒内公園の木々の囁きなど、どれも臨場感が伝わる作品だ。
今年は4月・8月・9月と、札幌で道内の風景画を取り上げた個展を開催した。90歳になる市民から小樽での開催を熱望されたのをきっかけに、札幌の3カ所の作品に新作を合わせ一堂に展示している。
また同時に、千歳と小樽の道新文化センターで開催している、横山文代のわくわく絵画教室展を同会場で開催。生徒8名が自由な画題で、お気に入りの色鉛筆・水彩・パステル・油彩の手法で取り組んだ力作が並んでいる。
横山さんは、高校時代に週刊マーガレットでデビューし、少女漫画家となる。母親の介護で小樽に戻り、子どもの頃からの夢だった油彩画家を目指し、北海道新聞や銀行・企業などのイラストやキャラクターデザインを手掛け、現在も精力的に活動を行っており、「住んでいる北海道をテーマに、描くことで良さや魅力を再認識している。私の感動を、ぜひ絵を通して味わっていただきたい」と、来場を呼び掛けた。
横山文代油彩画展2021 耀く瞬間Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
11月17日(水)〜21日(日)9:30〜17:00(最終日15:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料
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