ITパスポート試験合格 未来創造高3年村上颯涼さん

 小樽未来創造高等学校(最上1・河田章宏校長)情報会計マネージメント科3年の村上颯涼さんが、8月の国家資格ITパスポート試験に合格した。

 

 同校では検定試験取得に力を入れていて、ITに関する基礎的知識を証明する同試験は、コンピューター部(奥原祥顧問)の部員が、2019(令和元)年7月に合格者2名を輩出し、同部員以外の合格者は珍しいという。

 

 子どもの頃からドラムを習っていた村上さんは、軽音楽部に在籍し、ゲーム好きがきっかけで、コンピューターについても詳しく知りたいと同学科で意欲的に学んでいる。

 

 2年生初めに全国商業高校連盟主催の電卓1級に、昨年に簿記検定試験1級、今年9月には、情報処理検定ビジネス情報部門1級に合格。

 

 ITパスポート試験に合格するために、火〜金曜日の放課後や夏や冬休み期間を活用し、奥原顧問から指導を受け、自宅では毎日10:00頃まで勉強していたという。試験は、制限時間2時間で100問出題され、6割以上で合格となる。

 

 昨年8月は不合格だったが、その悔しさをバネに気持ちを奮い立たせ、問題を解く楽しみを感じ自信に繋げた。今度は絶対に受かると、3年間の集大成を見せたいと挑み、合格を掴んだ。

 

 村上さんは、「指導してくださった奥原先生に感謝し、支えてくれた家族にも感謝したい」と話した。

 

 今後は、2月に、高校生には難易度が高い、2月の日本商工会議所簿記検定試験2級に挑戦する予定で、合格すると同校初となり、後志の高校ではここ10数年に合格者はいないという。

 

 すでに、数名の仲間とともに勉強をスタートさせ、「結果を残して卒業したい」と意欲を示していた。

 

 奥原教諭は、「部員以外で、自分の力を伸ばしたいと取り組み、自分を高めたい意欲や姿勢があった。その姿勢の先に結果を出せることを、後輩にも見せられる。

 

 昨年不合格となったが、悔しさを知り、どれだけ勉強したら合格するのか分かったと思う」と話した。

 

 今後、大学進学を希望する村上さんは、「ITパスポートや情報処理など、合わせた知識で仕事に活用したい。大学では簿記を極め、公認会計士を目指したいが、奥原先生を見て教員にもなりたい」と話している。

 

 ◎北海道小樽未来創造高等学校(外部)

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