第72回小樽市文化祭(10/14〜11/3)の一環として、2年ぶりに、第29回小樽写真市展が、10月27日(水)〜31日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれている。
写真愛好家が日頃の活動の成果を応募することでより活動が広がり、写真文化芸術の向上・発展を目指している。
1部自由の部には28名の117点が、2部ネイチャーの部には24名の70点の応募があった。審査員は、日本写真芸術学会会員の石津聡氏が務め、入賞・入選作品60点を選んだ。
1部の推薦市長賞に堀野正憲さんの「雪の朝」が、2部の推薦市展賞に、薬師セツ子さんの「水珠の詩」が選ばれ、どちらもフォトコンお馴染みの顔ぶれだった。
初日、会場で鑑賞を楽しんだ小林セイさん(85)は、1部の特選教育長賞に選ばれた「夢をのせて」の撮影者。子どもたちが楽しそうにシャボン玉で遊ぶ姿を捉えた。早起きして第3ふ頭で朝日を浴びる釣り人を撮影した写真も入選。
一昨年に市展に初応募して入選し、その後、道展に初挑戦で自由の部で3席、観光の部で入選を果たし、撮影を楽しむようになった。
撮影した写真をブログにアップし、離れて暮らす子どもたちが、元気に頑張っていることを喜んでいるという。
小林さんは、コンパクトデジカメで写真を楽しんでいたが、5年前に息子さんから一眼レフをプレゼントされ写真を始め、「感じたまま撮ればいい。撮影は外へ出かけるきかっけにもなり、元気の秘訣」と話している。
89歳の山吹和康さんも、孫の写真「こわーい」で入選を果たし、いきいきと写真生活を楽しんでいる。
会場当番の小泉和子さんは、「2年ぶりとなり、コロナ禍で人物を捉えた作品が少ないようだが、結構な傑作が多いので、ぜひ観ていただきたい」と話した。
なお、北海道写真協会小樽支部は、現在会員募集中で、11月10日(水)18:00から道新3階ホールで次回の例会を自由に見学できる。
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