小樽Book Art Week 2021 トモズカービング編

 10月11日(月)から小樽市内12カ所でスタートしたBook Art Week 2021のうち、10カ所が23日(土)と24日(日)が最終日となった。

 

 2回目参加の木工房café 「Tomo’s carving」(豊川町17)を開く、木工芸彫刻作家の佐藤友保さんは、娘が子どもの頃に読み、最近では孫のお気に入りとなっている、1969年アメリカの絵本作家エリック・カールが出版した「はらぺこあおむし」を木工で作ろうと計画。

 

 4月頃から作業に取り掛かると、作者のエリック・カール氏が5月23日に91歳で逝去したと新聞で知り、これまでの作品が所狭しと並んでいるカフェに展示をしようと考えた。入口からぐるりと室内に物語を木工で作り、壁から吊るした。

 

 出版社に著作権について問い合わせたところ、自宅会場で来場者に見せるのは良いが、SNSでの掲載はNGだと言われ、残念に思いながら最終日を迎えた。

 

 主人公のあおむしやあおむしが食べた果物などを、木工でそっくりに作り上げ、心温まる物語の世界が広がっているせっかくの出来栄えに、「子どもから大人まで楽しめる。ぜひ会場にきて見てもらいたい」と、しばらくは展示しているとのこと。

 

 会場には、これまで制作した人物をはじめ、最新作のバナナや今の時世にぴったりのマスクも展示中で、木工だと気づかないほどのリアルさだ。

 

 ◎おたるBook Art Week(Facebook)

 ◎小樽ジャーナル2019年10月マスター