認知症疾患医療センター島田脳神外科(錦町1・島田孝院長兼センター長)では、10月23日(土)13:30から、様々な参加者のニーズに対応する出前カフェ“あおぞら”を、入船六三町会(山内ミエ子会長)で開いた。
同町会会員や南部地域包括支援センター職員・市福祉部地域課職員ら15名が参加し、島田センター長をはじめ、ケアマネージャー・若年性認知症担当者・センター世話人の4名が対応。
同センターについてや認知症サポーター、チームオレンジや同カフェ、高齢者支援事業について知ってもらい、小樽まちづくりについて一緒に考える場となることが目的で、今回初めて町内会を会場として開催し、カフェのような雰囲気づくりを心掛け、気軽に集い語り合う場所を提供した。
山内会長は、「昨年からの新型コロナ感染症で、外出自粛が1年8ヵ月を経て、ようやく解禁になったのも分からないほど巣ごもりしていた。その間、自分自身不安になることもあった。先生の話を聞き、楽しみながらゆっくりと過ごしてください」と挨拶。
同科は、認知症に関する詳しい診断や症状への対応や相談などの認知症専門の医療機関・認知症疾患医療センターの機能を持ち、かかりつけ医や包括支援センター・介護・福祉事業者と連携し、ボランティアのネットワーク作りや養成講座を受講したサポーターを増員して支援チームを作り、同カフェを拡大し、退職後、元気な人たちが活躍する場を見つける高齢者支援事業を作りたいとした。
認知症サポーターは、全国で1,300万人が登録し、その内、活動している人は10万人、小樽市では1万人の同サポーターがいて、活動している人は僅か100人。サポーターの人たちが、認知症の人やその家族の支援ニーズにあった支援に繋げる仕組み「チームオレンジ」の結成。
島田センター長は、「小樽は歴史を背負ってきた高齢者が多く、熱のある若者と高齢者が手を取り合って新しい小樽のまちづくりができればと思う。市内各所で出前カフェを展開させ、笑顔で語り会える場所にしたい」と話した。
その後、参加者から認知症とは何かなどの質問に、島田院長が丁寧に回答し、フリートークの時間も設け、有意義な時間を過ごしていた。