本をテーマにアート作品を楽しむ、おたるBook Art Week(ブックアートウィーク)が、初参加の3会場を含む市内12会場で、10月11日(月)~24日(日)の日程で始まった。
2012(平成24)年から始まった同イベントも、今年で10回目を迎え、小樽の秋のイベントとして定着している。各会場を回ってフライヤーに本のコウモリ「本モリ」のスタンプを押し、全会場を回ると2021オリジナルキーホルダーがプレゼントされる。
小樽文学館(色内1)では、月曜日を除く10月12日(火)~11月3日(水)9:30~17:00に、無料展示スペースで「虹色装幀展」を開催中。
日頃、本の中身を扱うことが多い同館では、表紙が一色でインパクトのある本を選び、90冊の本を使って虹色を作り上げた。
普段身近にある古本コーナーから、大きさや内容も様々で、自費出版や絶版になった本などを、表紙の色で選んで使用。
発案者の伊藤あや学芸員は、「朝倉かすみ展で真っ赤な本が印象に残り、本の表紙で虹色を思いついた。新品じゃない分、黒ずみがひとつの美しさとなり、いろいろな人の手に渡った歴史が感じられる。ぱっと見た印象を楽しんでもらいたい」と話した。
また、同館の支援団体・小樽文學舎メンバーが製本し、同館に展示されている作家を中心に、現在入手しにくい作品を手作りした本28冊を、自由に手にとって見ることもできるよう展示。
製本技術はプロ並みで、どの本も完成度が高い。伊藤整詩集「冬夜」や「雪明かりの路」、夏目漱石「夢十夜」などが並んでいる。
おたるBook Art Week関連イベント「文庫本改装ワークショップ」を、30日(土)13:00~16:00に、同館古本コーナー&caféコーナーで開催。
中学生以上対象・定員8名、参加費500円で、厚さ1㎝位の文庫本と20㎝×30㎝の布を持参。問合せ 0134-32-2388。
参加会場は以下の通り
①市立小樽図書館
②小樽市立総合博物館運河館
③小樽文学館
④なまらや
⑤BASE C-96
⑥CSAショップ(初参加)
⑦博信堂書店
⑧OTARU TAP ROOM(初参加)
⑨木工房café「Tom‘s carving」
⑩(有)風土計画舎 片桐仏壇店
⑪Jeans Shop LOKKI
⑫小樽香り工房フィトン(初参加)
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