10月18日(月)に、木骨石造の耐震調査研究会(花里利一会長)では、花里代表(神奈川大学客員教授、三重大学特任教授)と駒木定正氏(北海道職業能力開発大学校特別顧問)、同研究会事務局の東田秀美氏出席し、11月27日(土)13:30から、小樽市観光物産プラザ(色内2)三番庫ギャラリーで行われる、講演会「木骨石造は地震に強いって!本当かな?」のレクチャーを開いた。
2018(平成30)年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で、震源に近い安平町の木骨石造倉庫の小林倉庫の壁石に亀裂が入ったものの崩れなかったことから、2019(平成31)年から木骨石造は地震に強いかどうかの基礎調査をスタートさせた。
木骨石造建造物の木軸組と組積構造の接合性能に着目し、旧小樽倉庫や旧木村倉庫などに24時間対応の微動計測センサーを3年間設置し、基本的な振動特性を明らかにした。
花里氏は、「現行の建築基準法の耐震性能の目標・震度5強程度に対しては損傷を生じず、震度6強に対しては人命に危害を及ぼすような倒壊当の被害が生じないことについて、木骨石造倉庫は満たしていて、地震には弱いとは少なくとも言えない。
市内に300棟現存するが、弱いからを理由に壊すことはできるだけ避けるべきで、所有者に耐震性があることを話したい。是非、木骨石造の歴史的建造物の耐震性について知っていただきたい」と参加を呼び掛けた。
駒木氏は、「大丈夫な倉庫なのに、1年のうちに数件壊されている現状がある。小樽にとって大事な建物を壊さないでほしい。小樽の独特の風景を醸し出している建物なので、失われると小樽らしさが無くなる。
慌てなくても安全で、メンテナンスすれば大丈夫。小樽で掘れた軟石はかけがえのない石でもある」と、木骨石造の価値を語った。
対面参加者希望の定員は50名で、意見交換なしの配信のみのZOOMで参加も受け付ける。参加申込は、対面での参加希望者は、TEL(090-3468-3741)又はメールで、Zoomでの参加は、メールでの申込みでメールアドレスの登録が必要。
問合せ:090-3468-3741、メール 木骨石造の耐震調査研究会事務局