国内外に51施設を運営する星野リゾート(長野県北佐久郡)は、JR小樽駅から徒歩約10分の色内大通り沿いに建つ旧小樽商工会議所(色内1)に、2021(令和3)年冬、ホテルOMO5小樽を開業すると発表。
OMO(おも)は、同リゾートが展開する都市観光ホテルブランドで、今回開業するOMO5小樽は、「ソーラン 目覚めの港町」をコンセプトに、港町小樽の知られざる歴史や文化・食の魅力を届けることで、旅のテンションを上げるホテルを目指す。
3階建ての同会議所をリノベーションした南館と、機能性とデザインを追求した7階建ての北館で構成され、客室92・OMOベースのフロント・カフェ&ダイニング・ラウンジ・ライブラリーと、大浴場・サウナを完備している。
また、小樽の街歩きを充実する「ご近所マップ」を設置し、ガラスやスイーツなどの土産屋や寿司屋、市場などの情報を掲載する。
小樽の文化やスポットを紹介するツアーでは、鱗友朝市で勝手にお節介丼ツアーを企画するなど、宿泊することで小樽の歴史や文化、食の魅力の新たな一面を再発見できる旅を提案する。
同会議所の建物は、1933(昭和8)年に建てられた3階建・鉄筋コンクリート造(延べ1,370平米)。外装は石川県産千歳石で彫刻が施され、正面玄関には土佐産の大理石が用いられ、昭和初期の貴重な建造物として、1985(昭和60)年7月、市の指定歴史的建造物第10号に指定された。
建物の老朽化が進んだことを受け、2009(平成21)年に、国道5号線沿いの日専連ビル(稲穂2)に移転した。
その後、建物の劣化も進み、維持管理が難しい状況だったが、WBFホテル&リゾーツ株式会社(大阪市)が、2020(令和2)年5月1日に、ホテルWBFイルオナイ小樽を開業予定していたが、同年4月に民事再生法適用を申請し無期限で開業延期となっていた。
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