小樽市消防本部 救急隊員シミュレーション訓練実施

 小樽市消防本部小樽市消防署(勝納町10・浪岡郁夫署長)では、全5救急隊(花園・朝里・手宮・オタモイ・銭函)に所属する救急隊員30名が、2交代制のため9月6日(月)・7日(火)の2日間で、救急活動シミュレーション訓練を実施。

 

 この訓練は、9月9日の救急の日を含む救急医療週間(9月5日〜11日)に合わせ、啓発行事の一環として、救急隊員の育成並びに知識及び技術の維持向上を図ることを目的に、毎年実施されている。

 

 消防署1階の車庫内を会場に、いろいろな場面を想定した10の訓練を用意し、どの訓練にあたるかは告げないブラインド訓練で行われた。

 

 花園救急隊には、同僚からの通報で、50歳男性が建築現場の3階から転落して負傷、通院先はなしとの想定で行われた。

 

 建築現場に見立てた車庫内に、心肺停止の状態で倒れている男性の状況を、同僚が報告。骨盤骨折を想定し、全身を固定するための資機材を使い、ドクターヘリが到着するまで、救急車に見立てた広報車に運び手当。

 

 一通りの訓練が終わると指導者から、「消防隊員の意思疎通が取れていた。二次災害を防ぐところも良かった。状況確認と安全確保が大切である」と、訓練について検証があった。

 

 朝里救急隊は、救急救命士1名と救急隊員2名が参加。自宅でぐったりしている8ヶ月の男の子を救助する訓練を行い、かなり慌てている母親にどう対応するかも課題となり、隊員らは瞬時に的確な判断が求められた。

 

 浪岡署長は、「小樽市では、救急隊員が救急救命士を含め100名以上いる。訓練を通じて、少しでも市民の救命率向上のために、救急隊員の技術と知識を身に着けてもらいたい」と話した。

 

 7日(火)も、全5救急隊に所属する15名の隊員が訓練を行う。

 

 ◎小樽市消防本部HP(外部)

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