小樽市消防本部予防課は、灯油等の暖房用燃料の需要が増加する時期を前に、8月26日(木)と27日(金)の9:30から、小樽市市民消防防災センター(天神2)で、配送に使用するタンクローリーの立入検査を実施した。
市内を常置場所とする移動タンク貯蔵所(タンクローリー)は、現在125台あり、そのうち67台を、燃料配送に使用される車両の危険物に係る事故を未然に防止することを目的に、消防法で規定される技術上の基準の適合状況を検査する。
初日26日は28台の点検を実施し、会場には、順番を待つタンクローリーが10台ほどが並んでいた。
車庫の中で書類の調査を済ませ、運転者の立ち合いの下、消防署員2名が1組でタンクローリーを1台ずつ点検。
ホースの亀裂がないか確認し、消火器は搭載しているか・緊急レバーの作動に異常はないか、タンクの蓋を開けパッキンの亀裂など腐食具合をチェック。
すべての項目に不備がなければ、検査済みのシールを張り替えて終了するが、不備や指摘事項が見つかれば、改善するまで厳しく検査した。
同本部予防課の増井秀昭保安指導係長は、「これから使用する回数が多くなる時期を前に検査し、事故防止に努め、取扱いには十分に注意して、危険物の事故を防いでもらいたい」と話した。
昨年度の市内発生事故件数は危険物製造所等3件、この内2件は移動タンク車の破損、これ以外の家庭やタンク・不明など21件で、危険物の流出はなかった。
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