日本舞踊藤間流扇玉会(藤間扇玉会主)では、文化庁が実施する伝統文化親子体験教室日本舞踊の第1回目を、7月10日(日)10:00から13:00まで、ウイングベイ小樽(築港11)4階屋外テラスで開き、幼稚園児〜中学3年生・17名の男女が親子で参加し楽しく学んだ。
文化庁が行うこの事業は、次代を担う子どもたちが親子で、伝統文化等に関する活動を、継続的に体験・習得できる機会を提供する取り組みを支援。伝統文化等の継承と発展と、子どもたちの豊かな人間性の涵養(かんよう)に資することを目的としている。
コロナ禍のため会場選びに悩び、ウイングベイ小樽を運営する株式会社小樽ベイシティ開発の橋本茂樹代表取締役社長に相談。広々として充分間隔を開けるなど、感染対策を施せる同会場を快く提供してもらい、教室の開催が実現した。
扇玉社中として、おたる潮まつりのメインとなる潮音頭の指導役を第1回目から務めている、扇玉会主をはじめ、藤間扇久華さんと弟子3名が、参加者に手ほどきを行なった。
この教室では、「さくらさくら」「花嫁人形」「京人形」「絵日傘」の演目と合わせ、小樽に根付く夏祭りの潮音頭と潮踊り唄も指導。
初めて参加する子どもたちもいるため自己紹介を行い、扇玉会主から基本となるお辞儀の仕方も教わり、潮音頭の練習からスタートした。
浴衣姿の子どもたちは、広々とした屋外テラスで3つに分かれて手ほどきを受け、曲に合わせ親子で踊りを堪能した。
扇玉会主は、「子どもたちが参加してくれてうれしく思う。潮まつりには1回目から参加し、50回目を目指し頑張ってきた。殿方の踊りを見て、自分のものにして踊っている姿や、子どもたちへの指導に出かけても、踊れない子どもはいないし、小さな子どもでも手を伸ばして踊ってくれる。これこそが小樽の財産で、心の支えとなり、ゆるぎない小樽の伝統文化だと思う」と話した。
中3の谷口あかりさん・中1の璃空君・小5のうたりさんは、3姉弟で参加。あかりさんと璃空君は8年のキャリアがある。
璃空君は、「ひとつの踊りにいろいろな意味が込められている。日本の歴史を踊りに表したりできるところが、日本舞踊の面白いところだ」と話した。
17日(土)・18日(日)の同まつり実行委員会公認プログラムZoom潮音頭の参加も呼び掛け、8月1日(日)・8日(日)・22日(日)と最終日29日(日)の同会場ネイチャーチャンバーで開催の発表会まで、7回の実施を予定している。