市内在住の夫妻から、小樽総鎮守住吉神社(住ノ江1・星野昭雄宮司)に、安産祈願と子宝祈願の石碑「子宝いぬ」の奉納があり、7月8日(木)14:00から除幕式を行なった。
星野宮司と川畑克征権禰宜による神事が、社殿で執り行われ、同夫妻の手によってお披露目された。
この夫妻の母親が、生前、地域を担う子どもたちのために何か奉納したいと宮司に相談していた経緯があり、2011(平成23)年にも、子どもの身長を測る目盛りを刻んだ石碑「せたけ石」を奉納し、隣に並べる子どもに関連したものをと「子宝いぬ」の建立に至った。
子宝いぬは、御影石の100㎝ある土台の上に、稲田石で長さ85㎝・高さ50㎝の親犬と子犬が見つめ合うように配置され、その周りを干支の文字が刻まれた石が12個配置されている。
親犬の頭を撫でてから、自分の干支の石を撫で、次に子犬の頭を撫でるのが祈願の流れで、現在、子犬は1頭だが、今後もう1頭を配置する予定だ。
同社の御祭神は、底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ)の通称「住吉三神」と、息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)の安産の神。札幌近郊で祭る神社は同社だけだという。
奉納した夫妻は、「表情がとても良くイメージ通り。13日がいぬの日だったので、その前後で、お祭り前に奉納できて良かった」と話した。
星野宮司は、「子は国の宝、子どもの成長があっての地域だと思う。子どもに関する殺伐としたニュースが少しでもなくなり、平穏な世の中になってもらいたい」と願った。
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