小樽市長定例記者会見 ワクチン予約一時停止

 

 

 小樽市(迫俊哉市長)は、6月30日(水)16:00から、市役所(花園2)別館3階第2委員会室で、迫市長と田中宏之保健所長が出席して、定例記者会見を開いた。

 

 29日(火)から、60歳〜64歳の7,400人を対象に、ワクチン予約が始まるはずだったが、突然、一時停止となったことについて、記者から質問が集中した。

 

 7月19日以降のワクチン配分量の通知が、国から予定通りに届かず、ワクチン供給が不透明な状況にあり、今後の見通しが立たないことから、コールセンターとインターネット予約サイトでの新規予約受付を一時停止し、60歳〜64歳の一般市民は一切予約できない状況となった。

 

 予約をしようとした市民は、やっと接種できる順番に安堵したのもつかの間、いつできるのか分からず不安になっている。

 

 市における65歳以上(46,000人)の接種率は、29日(火)現在で、1回目49.3%・2回目20.1%、全体では35%で、7月末までに完了させる目標に向け、集団接種を開始したばかりだった。

 

 集団接種に関しては行うべきと判断し、7月3日(土)・4日(日)・10日(土)で予定していた2,250人分の半分1,275人分は、60歳以上の市民を対象に、7月1日(木)9:00からコールセンターのみで受付を再開するとし、用意している範囲内で、予約があった高齢者と残りのワクチンを、市の窓口業務や保育所・福祉施設の職員等にも接種をしてきたが、予約した高齢者の接種にとどめ、ワクチンを残しておく考えを示した。

 

 各医療機関での個別接種は、国からのワクチン配分量の通知を待ち、医師会と協議を行い予約の再開を検討し、決まり次第、市HP等で知らせる。

 

 集団接種で予約済みの人と個別接種で予約した人のワクチンは確保する見通し。

 

 2週間毎の月2回、1か月前に供給スケジュールの通知があるが、昨日29日予定の通知は、今日になってもなかった。

 

 4月17日に始まり、これまで高齢者分として、6回で76箱の配分があり、順調に進んでいたが、今後、7月19日の週と26日の週に必要な30箱(1箱1,170回分)を要望している。

 

 ワクチン予約の再開に関わらず、先行予約している人もいるため、12歳〜59歳の5万人に、7月14日(水)までに接種券を送付。今後のスケジュールを変更する予定はないとした。

 

 7月に入り、障がい者施設等の職員等に接種スケジュールを組んでいる場合は、予定通りの接種を目指すとしたが、確実に接種できるかどうか不透明感は否めない。

 

 迫市長は、「国がワクチンを確保できていると聞いていた。そのために体制を整えてきたが、一時停止となり困惑している。国に対して供給の目途を示してもらいたい。29日に予約できない情報が入っていたが、市民への周知が遅れてしまい申し訳ない。今後、的確なタイミングで情報を周知するよう努力したい」と述べた。

 

 また、緊急事態宣言が解除され、6月21日(月)から市有施設を段階的に開館していたが、7月1日(木)からは、一部の施設で人数制限つきで通常通り開館する。

 

 緊急事態宣言措置、またはまん延防止等重点措置の適用を受けている地域に住んでいる人は、引き続き、市有施設の利用を自粛してもらうとした。

 

 ◎小樽市のワクチン接種の予約について(外部)

 ◎R030630市長定例記者会見記録(外部)

 ◎R030630市長定例記者会見(YouTube)

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