小樽市立潮見台中学校(潮見台1・加藤俊明校長)では、2020(令和2)年度から小樽市立潮見台小学校(新富町9)と小中一貫教育の取り組みを進めた「子どもたちに未来を生き抜く力を育む教育の推進」を目標に掲げ、同推進委員会を立ち上げ準備を進めてきた。
コロナ禍で、教師への研修会を予定していたが、できることをしようと、同小学校からの要望があった「ボール投げ運動の指導」については、指導方法をDVDにまとめた。
作成した同中学校保健体育科の橋本卓也教諭は、今年2月にも、同小学校の教諭と協働で、4月から中学生になる6年生44名にスキー授業を実施。
小樽市では、小中学校9年間での学力や体力向上、中1ギャップの解消等に向け、9年間共に育む小中一貫教育基本方針を、2019(平成31)年2月に策定し、同年4月から、北陵地区と朝里地区を推進地区に指定し取り組みを進め、2020(令和2)年度からは、潮見台地区を含む4地区に推進地区を増やし、2021(令和3)年度からは、全小中学校区において、GIGAスクール構想の実現に向け取り組み、小学校高学年における教科担任制の導入、地域ぐるみで子どもの学びと育ちを支えることができるよう、小中一貫教育を推進している。
今回の動画では、5・6年の高学年の指導用で、下半身を鍛える筋力トレーニング等の準備運動から、ボールの握り方についての基本までを解説。肘の高さや振り方、ティッシュに例えたイメージ作りなども伝えた。最後に、ボール投げの動作を使った遊びも盛り込み、楽しめる工夫もしている。
今後は、感染状況を見ながら、両校の教諭による算数・国語・英語の乗り入れ授業の実現に期待を寄せている。
加藤校長は、「分かりやすい動画で、子どもの頃、このように教えてもらいたかったとの声もあった」と話した。
橋本教諭は、「小中一貫教育に関しての動画は初めてだが、これまで公開授業等で経験しているので、抵抗なく制作できた。小中一貫に関しては、校長や教頭のアドバイスをもらいながら協力していきたい」と話した。
◎関連記事