小樽市(迫俊哉市長)は、6月7日(月)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で記者レクチャーを開き、小樽市保健所医療業務担当・柴田健治次長が、小樽看護専門学校の今後の方針について説明した。
市と小樽医師会看護高等専修学校(富岡1)を運営する一般社団法人小樽市医師会、小樽看護専門学校(入船4)を運営する学校法人共育の森学園と、同学園の運営の引継ぎ、昨年11月に合意した医療法人社団心優会(留萌市)は、6月3日(金)開催の協議会で、2026(令和8)年度に正看護師を養成する専門学校の開校を決め、市内での看護師養成の継続を決めた。
医師会の看護高等専修学校は、2022(令和4)年度で学生募集を停止し、同年末で閉校。共育の森学園の小樽看護専門学校は、同年度中に設置者を心優会が引き継ぎ、医師会専修学校の令和3・令和4年度の卒業生を受け入れ、令和6年度の学生募集を停止、2025(令和79年度末で閉校とする。
新たに2026(令和8)年度から開校する正看護師を養成する専門学校は、3年課程4年制で1学年定員40名×4学年160名の規模。午前中に仕事ができ、午後から夕方まで授業を設定した、道内では初の昼間定時制を導入。
働きながら資格を取る学生のためや、夜間では厳しい教員を確保するため、昼間の定時制が望ましいとした。
看護高等専修学校の閉校後、小樽看護専門学校の校舎を使用し、その後、施設の移転を考え、利便性が良く通いやすい場所を検討中。
市は、後志全体の看護師不足のため、地元で養成できることが大切で、看護師の養成施設が存続でき、働きながら資格取得を目指せることも重要と話している。
今後、専門学校から心優会へ引継ぎ後、7年度まで生徒数が揃わず収入減、8年度に開校しても1学年ずつとなり、教員の人件費や運営費はそのままの負担で、収支不足が一番の課題となり、軌道に乗るまで、市をはじめ、医師会など市内全体で支える必要がある。
以降も協議会は必要で、学生の確保や就職先・学生時の働き先など、協力が必要となる。
定員割れとなり生徒数減少などを理由に同専門学校は、2023(令和5)年春の閉校を予定していたが、進学先を失うこととなる学生らによる署名活動により、市長を動かし小樽医師会と相談するなどして、方向性を検討し、昨年11月に、野口病院等を運営する医療法人社団心優会(留萌市・角隆巨理事長)から、学校運営を引き受ける承諾を得た。
その後、来年度に両専門学校の生徒募集を停止するなどの案も浮上し、そのたびに進学を志す学生等を不安にしていた。
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