ツツジからボタンへ主役交代 緑化植物園

 緊急事態宣言が発令され、小樽の市有施設閉鎖の措置が取られる中、外出を控える日々が続いているが、想定外の状況下でも、花の季節は、滞ることなく移り変わっている。

 

 5月最後の日曜日の30日は、時折小雨が降るあいにくの空模様となったが、手宮公園に隣接する緑化植物園では、雪解け一番に咲くハクモクレンや満開の桜は多くの人を癒やし、市指定の花・ツツジが、王者の風格を醸し出すボタンへ、着実に主役交代していた。

 

 園内がピンク色に染まる桜も終わり、いつの間にか葉桜が目だち、新緑の季節が到来していた。

 

 30枚ほどの花弁を持ち、一番最後に開花するフゲンソウは、まだいく輪かの花をつけているが、散り落ちた様子にも風情がある。

 

 赤い花が魅力のエゾヤマツツジは見頃を過ぎ、開花が早いクロフネツツジは、花も散り葉に覆われていた。黄色のキレンゲツツジ、英国で改良された耐寒性のあるエクスバリーアザレアは蕾も多く、これから楽しめる。キジツツジワカサギは、淡い紫白色で香りも良い。

 

 

 ツツジの次の主役はボタン。園内の開花状況を覗いてみると、まだ開花しているものより蕾のほうが多かった。これから、白やピンク・赤の大輪の花が鑑賞できる。

 

 ボタンの名所で知られる小樽貴賓館(祝津3)は、緊急事態宣言を受け休館中。門の隙間から覗いてみると、鮮やかなボタンが咲いているが見えた。同館スタッフブログでも、写真で開花を伝えている。

 

 ◎小樽貴賓館スタッフブログ(ameblo)

 

 現在、緊急事態宣言による休館となっているが、今年度から緑化植物園の緑の相談所が休憩所に変更された。

 

 開園期間は4月29日〜11月3日10:00〜17:00(10月1日以降16:00)、月曜日(祝日の場合は翌日)休館で入館無料。身体障がい者用トイレが設置されている。休憩所が休館日でも緑化植物園には入園可能。

 

 ◎手宮緑化植物園「休憩所」休館のお知らせ(外部)