北海道の緊急事態宣言を受けて、5月16日(日)から全道全域に外出・移動の自粛が求められている。
札幌市・小樽市・旭川市などは、特定措置区域としてより強い要請が出され、市内で予定していたイベントの中止や施設の閉館が相次いだ。
没後88年を迎える小林多喜二の墓前のつどいや、市民センター(色内2)での講演会等が盛り込まれた多喜二祭も、15日(土)に開かれた実行委員会で中止を決めた。
これまで、多喜二の命日の2月20日に実施していたが、今年からは、墓を建てた6月2日の週末、5日(土)に変更して準備を進めてきた。
同実行委員会は、「小樽市が、緊急事態宣言特定措置区域という事態での開催は、コロナ感染拡大防止に対する社会的責任が問われる問題と判断。残念ではあるが中止決定した」と発表。事前購入のチケット代金は返金する。
出演予定だったトリオ・マモーレや、小樽商科大学の高野宏康氏の記念講演には、多くの期待の声が寄せられていたことから、同実行委員会では、次回での実施を含めて検討するとした。問合せ:080-6099-1815 大地巌事務局長
おたる水族館(祝津3)では、5月17日(月)〜31日(月)に臨時休館を決め、同時に、遊園地祝津マリンランドも閉館する。企画ツアー「祝津探訪」も催行中止に。年間パスポートと年間セットパスを利用している人は、上記休館期間が含まれる場合は、有効期間を1カ月延長するとした。
市立小樽図書館(花園5)は、16日(日)~31日(月)を臨時休館とした。貸出中の本については、感染拡大防止や外出自粛の観点から、返却期限を開館後まで延長。本の予約・リクエスト・貸出も、WEB・FAX共に受け付けていない。
すでに予約した本に関しても開館後まで延長し、新聞等の資料の調査・研究も受けられない。移動図書館バスの巡回も休止した。
16日(日)からの休館を知らずに立ち寄る人の姿も見られ、休館を知って本を返却しにきた81歳の女性は、「1ヶ月に10冊くらい借りている。本を読むことが大好き。婦人公論は購入せずにここで見るのが楽しみ」と、残念な表情を浮かべていた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令されることに伴い、酒類又はカラオケ設備を提供(利用者による酒類の店内持込を認めている飲食店を含む)する飲食店に対しては休業要請が出され、それ以外の飲食店等(宅配・テイクアウトを除く)に対しては、営業時間を5:00〜20:00としアルコールの提供はしない。
16日(日)〜31日(月)の16日間、遅くとも18日(火)から要請に全面的に協力する事業者には、支援金を支給するとしている。
◎5/16〜31小樽市・旭川市の飲食店等に対する休業等の要請について(外部)