巨大風力発電から自然を守れ!市民有志の会発足

 大手総合商社の双日株式会社(本社:東京都)が毛無山に建設予定の大規模風力発電建設計画の中止と撤回を求める活動を実施するため、市民団体「小樽余市の巨大風力発電から自然を守る会」(平山秀朋代表)を4月24日(土)に発足し、計画中止と撤回を求める署名活動と、計画の概要や同会について周知するパンプレッと5,000部を制作した。

 

 同会の前身となる、小樽・余市の巨大ウインドファームの計画について考える会は、市民周知を目的としていたが、昨年12月の小樽と余市での住民説明会で、同社の対応に不信感を持った平山代表が、「中止の声をあげるべき」と同会の発足に踏み切った。

 

 毛無山(650m)を中心とした小樽市と余市にまたがる広範囲の国有林の計画地域に、想定1基4,300kw・最大約116,100kw・高さ150mの巨大風車27基を、早ければ3年後の2024(令和6)年に着工する計画で、2027(令和9)年12月に試運転開始、2029(令和11)年3月に運転開始を予定。稼動期間は20年。

 

 国有林の貴重で豊かな自然と生態系を守り、自分たちのふるさとで安心して暮らせる権利を守り、山と海に恵まれたふるさとの風景を守るために、事業計画の中止と撤回を求めるための署名活動を始めた。

 

 24日(土)から全国から署名を募り、街頭で120筆、ネットで50筆が集まった。今後11月15日まで署名活動を続け、12月に始まる議会前に、鈴木直道北海道知事、迫俊哉小樽市長、齊藤啓輔余市町長に提出する。

 

 今後の街頭署名活動や学習会に関しては、SNSやホームページで発信し、周知されていない計画について、事業者へ情報公開や独自の住民説明会の開催を要求する。

 

 5月8日(金)には、平山代表ら会員4名で、現地視察として塩谷丸山登山を行い、今後、学習会の一環として市民とともに登山を予定している。

 

 ◎小樽余市の巨大風力発電から自然と生活を守る会(外部)

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