セイウチのウーリャ無事出産 おたる水族館

 おたる水族館(祝津3)では、5月4日(火)14:37に、セイウチのウーリャ(29歳)が仔(性別不明)1頭を出産したと発表。

 

 現在、母子ともに元気で、授乳や育児が安定してからの公開となる。(写真提供:おたる水族館)

 

 ウーリャとオスのウチオ(推定30歳)との交尾を、2020(令和2)年1月29日に確認。2月に妊娠ホルモンが高値を維持し、11月に超音波診断で胎仔の存在を確認。

 

 12月の超音波診断で胎仔の成長を確認し、今年1月18日(月)に妊娠を発表した。


 
 出産予定は4月から5月にかけてを見込み、スタッフらは心待ちにしていた。


 
 ウーリャは、2002(平成14)年に第1仔セイタ(オス)を生むが3歳で病死、その後2度の死産を乗り越え、2009(平成21)年5月31日に第2仔長女のツララを出産。7年後の2016(平成28)年4月6日に第3仔次女しずくを出産した。


 
 国内のセイウチの飼育水族館は9館で、令和2年現在で25頭がいる。

 

 同館をはじめ、繁殖に成功しているのは鴨川シーワールド・鳥羽水族館だけで、出産例が少ないため、飼育展示が途絶えないよう、全国の水族館が協力し、次世代へ命を繋ぐ活動が行われおり、長女ツララは鳥羽水族館へ、次女しずくは鴨川シーワールドへ嫁入りしている。

 

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