小樽観光大学校運営委員会(西條文雪委員長)は、3月14日(日)に実施した第13回おたる案内人マイスター検定試験で、新たに3名の合格を発表し、4月26日(月)14:30から、市役所(花園2)3階第2委員会室で合格証授賞式を行った。
同校理事会に集まった理事幹事等が祝福する中、校長を務める迫俊哉市長から合格証と小学校高学年教材「小樽の歴史」が贈られた。
今回は、小樽出身で千葉県在住の会社員・鵜沼義一さん(52)と、小樽出身で30年ほど小樽を離れUターンした会社員・加藤久善さん(50)と、東京生まれで東京育ち小樽在住20年で、おたる案内人ボランティアガイドの会会員の小柳陽子さん(52)が合格。
マイスターは、小樽の観光発展のため、歴史・文化・おもてなしの心など、幅広い知識を身につけたおたる案内人の最高位。これでマイスターは50名となった。
迫校長は、「小樽観光を支える人材を育てる役割もこの試験にある。市長となり、歴史・文化の小樽の強みを生かしたまちづくりを進める中で、歴史文化に深い知識を持ったマイスターの合格は、大変嬉しく思い、大きな力を得たような気持ち。小樽観光のために力添えをいただきたい」とエールを贈った。
鵜沼さんは、ふるさと小樽に貢献できないかと、同案内人のことを知り、2020(令和2)年3月に1級、今年マイスター合格。「47都道府県・世界40ヶ国を旅した経験や、夏冬オリンピック・サッカーWカップ等、スポーツ観戦体験を活かし、小樽を離れているからこそ分かる魅力を伝えるために、帰省した際にボランティアガイドとして努めたい」と話した。
加藤さんは、小樽で中国語の観光ガイドを志すきっかけとして同検定を知り、自分のレベルを知りたいと挑戦。2020(令和2)年3月に1級、今年マイスターに合格。「コロナが収束したら観光客がまた訪れると思うので、知識を活かしたボランティアガイドで活用できれば」と話した。
小柳さんは、本屋で案内人のテキストを見つけ、面白そうだと、2014(平成26)年に2級、2017(平成29)年に1級、同ボランティアの会で活動するうちに、欲が出て今年マイスターに挑戦。「堺町通りや運河だけではなく、小樽の建物など良いところをいろいろな人に紹介したい」と話した。
同案内人制度は、各地で実施されている観光ガイド検定試験の枠を超えた、ひとづくりはもとより、まちづくりや地域を誇る文化の醸成を組み込んだプログラムにより、小樽の歴史や文化などに対する幅広い知識を有した、地域に誇りを抱く市民や産業人の育成を目指している。
2021(令和3)年4月1日現在、2級591名・1級561名・マイスター50名。
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