小樽明峰高校(最上1・石澤隆一校長)では、4月23日(金)3校時目(11:35~12:20)に、地域で働く魅力的な社会人を講師に招き、地域の魅力発見講演会を開いた。
1年生A組25名・B組26名・C組25名に、それぞれ社会人が講師を務め、魅力的な大人と出会い、新しい生き方を発見する学習会となった。
同校1年生を対象に、社会体験学習を通じ、なりたい自分を発見する職業体験学習の一環で、例年であれば5月から実習を開始しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で、8月から可能な範囲での実施とし、地域で働く魅力的な社会人を学校に招き、「職業観」について語る時間を、昨年度から設けている。
今回、A組は、パティシエの漆谷壽昭ルキャトリエムオーナー、B組は、中井健太郎日本橋代表取締役、C組は、鈴木創小樽都通り商店街理事長が講師を務め、職場の現状や経営上の苦労、この職業を選んだ理由、働き甲斐、今後の希望や目標、小樽に対する思い等をそれぞれに語った。
C組では、昨年に続き2回目の講師役となった、同商店街でブティックを経営している鈴木氏が講師を務め、全長約300mのアーケード同商店街の前身となる通称“電気館通り”が、浅草にできた活動写真館「電気館」を真似て、1914(大正3)年、同商店街の場所に建設され、1931(昭和6)年に同商店街に命名され、今年で100周年を迎えたあゆみを、小樽の歴史的背景を交えて解説した。
急激な経済の下降や大型商業施設の登場などで、浮き沈みを幾度となく繰り返してはいるが、現在も、後志など近場の客層を大切にしようと努め、コロナ禍ではあるが、同商店街は営業を続けている。
地元の人から「開いててくれてありがとう」と、感謝された時には、改めて商店街で良かった、これが商店街の役割だど実感したという。
鈴木氏は、「先が見えない今、好きなことをしたら良い」とアドバイスし、「小樽のさらなる歴史を作ってもらいたい」とエールを贈った。
講演後の質疑応答では、理事長になって大変なことを聞かれ、「まとめ役で謝り役、理事長はボランティア」と、苦労を語る場面もあった。
札幌在住の男子学生は、「まだ小樽のことを知らず、少しでも小樽を知る、丁度良い機会だった。これからもっと知りたいと思った。今日の話はとても勉強になり、これからの学生生活に活かしていきたい」と話した。
5月7日(金)は、湊亨北日本消毒代表取締役、田口智子FMおたるパーソナリティ、簔谷和臣利尻屋みのや代表取締役。
14日(金)は、小野英司グループホーム自由の詩施設長、小寺忠輝北海道エネルギー本部長、清水大輔あっぱれ亭代表取締役が講師を予定している。
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