小樽天狗山ロープウエイを運営する中央バス観光開発株式会社は、4月16日(金)11:00から、連携体制強化と救助技術の向上を図るため、小樽市消防署と合同救助訓練を実施した。
1979(昭和54)年に同施設の運行を開始後まもなく、合同訓練を実施し、これまでも安全に配慮してきた。今回も、4月29日(木)からの夏期営業開始に向け、運休期間を活用して整備とともに訓練を行った。
中央バス観光開発株式会社5名と、小樽市消防署機動・救助隊11名が参加。
乗客を乗せたロープウエイが、山麓駅から約70m出発後に、電気系統の故障により突然停止、復旧の見通しが立たないとの想定。ロープウエイは、地上約15mの場所で停止したままとなった。
救助隊員が出動し、救助ロープ発射器を使用してロープを渡し、それを伝って救助隊員がゴンドラ内に進入。ゴンドラ内に設置されている緩降機に乗客1名を載せ、無事救出。訓練は20分ほどで終了。
同署機動2課・野上友三課長は、「小樽市民や観光客の安心安全を願い、あってはいけないが、万一が起きた場合に、我々が速やかに救助できるようにすることが最大の目的。今後も、事業者側と連携を取りながら、邁進していきたい。本日の訓練で、行動や流れすべてを確認することができた」と講評を述べた。
◎関連記事