森ヒロコ・スタシス美術館 4/11リニューアルオープン

 

 

 小樽出身の銅版画家・故森ヒロコ氏の作品を展示する、森ヒロコ・スタシス美術館(緑1)が、森ヒロコ・スタシス記念小樽バザールヴィタ美術館にリニューアルされ、さらなる文化発信と交流の場として4月11日(日)にオープンする。

 

 同館は、1993(平成5)年3月に開館し、森氏の作品とともに、ポーランドの代表的アーティストのスタシスの作品を展示していたが、夫の長谷川氏が2017(平成29)年5月に、森氏が2018(平成30)年5月に亡くなり休館。

 

 同美術館は、森ヒロコ氏の甥で、株式会社ヴィタポートの木下肇代表取締役が遺志を継ぎ、千葉にあるギャラリーオアシスと合併し運営することになった。

 

 「庭でつなぐ~生活と芸術~」をコンセプトに、全館をリニューアルオープン。芸術家と未来を繋ぐギャラリースペース、森ヒロコや東欧の作家スタシス、ヴィルコン、ブルノフスキーら巨匠と現代を繋ぐ美術館スペース、中庭をはさみ、60年前の建物を改装したCafe&Libraryで、自社焙煎珈琲と天然酵母パンを販売し、元宮城学院女子大学の井上研一郎教授から譲り受けた美術書を自由に閲覧する場所を設けた。

 

 オープンに先立ち、10日(土)13:30から、30名を招待してオープニングセレモニーが開かれ、木下氏が司会を務め、ジャスピアニストの保坂修平氏と、バリトン歌手の砂田直規氏によるオープニングコンサートが行われた。

 

 保坂氏寄贈のグランドピアノで、葉加瀬太郎作曲“情熱大陸”でオープニングを飾り、金子 みすゞの「ほしとたんぽぽ」の朗読など、会場にいっぱいに響くピアノと歌声で観客を魅了した。

 

 その後、同社・水谷幹夫会長による「人生を美しく飾るもの」をテーマに講演会が行われた。同氏は、高校教師を経験し、余市郡の農園で生活共同体「恵泉塾」を始め、2005(平成17)年に同社を設立。

 

 オープンを記念して、11日はギャラリースペースで、バザールヴィタと千葉の仲間たち展(入場無料)を、美術館スペースで森ヒロコ回願展・長谷川洋之キュレーター人生(要入館料)を開催する。

 

 土曜日は、余市で栽培したアロニアジャム入りシュークリームなどを販売する予定。

 

 森ヒロコ・スタシス記念小樽バザールヴィタ美術館(緑1)

 9:30~17:00・日曜日12:30~17:00 火曜日定休

 美術館スペースのみ入館料:高校生以上600円・中学生以下300円、他無料

 問合せ:0134-22-3772 FAX:0134-25-1041