小樽運河周辺の歴史的建造物や小樽港を眺めながら走る、おたる運河ロードレースの第33回となる6月20日開催を、昨年に続き中止するとした。
新型コロナウイルス感染症の影響により開催が危ぶまれていたが、4月2日(金)19:00から、小樽市教育委員会(花園5)体育館で、同会実行委員会総会を開き、外園光一実行委員長ら委員20名が出席。開催の可否について審議し、正式に中止を決定。
不特定多数の人が集まることによる感染対策や、運営ボランティアの確保、警察官の強力体制の縮小、参加者数の減少、広告協賛の減少、クラスター発生時の対応などが中止の理由としてあげられた。
昨年の第32回は、参加者とボランティアの健康と安全を最優先し、開催以来初めての中止を決断。
次回に向け、ゼッケンを事前に渡して会場に来てもらう工夫や、参加者を増やすために2kmの親子コースを設けるなど、新しい取り組みも交えながら、今回開催を予定していたが、さらに第34回大会に持ち越された。
同事務局は感染状況を注視してきたが、変異株の感染拡大による第4波の懸念、北海道札幌マラソンフェスティバルを除き、すべての大会が中止を決定していること、ランナーや観客等の感染対策などを考慮した。
通常ならば参加者の受付を始める時期で、これ以上遅らせることはできないと、競技・財務合同部会では、中止が妥当であると判断を示したことを報告した。
外園委員長は、「2年連続で中止となり、苦渋の決断。新型コロナウイルス感染症の第4波など拡大が心配されているため開催は難しい。来年の開催を祈りたい」と話した。
中止を知らせるため、前年の参加者にはがきを送付していたが、今年は新聞報道等で中止の周知を図るとした。
同大会は、道内外からマラソン愛好家が集まり、第31回目でエントリー数は2,440人、市内高校生など約500人のボランティアが大会運営に携わり大会を盛り上げ、ランナーも観客もボランティアも楽しめる大会となっていた。
第34回おたる運河ロードレース大会は、2022(令和4)6月19日(日)を予定している。
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