“梅”をテーマに! CoCo Beansクラフト教室作品展

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年は中止を余儀なくされた、第13回CoCo Beansクラフト教室作品展が、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで3月31日(水)から始まった。

 

 2年前に決めた「梅」をテーマに、同教室を主宰する講師のYukiさんと、小樽・余市・札幌教室の生徒10名による、メタルエンボッシングアート・グラスアート・タティングレース・カリグラフィー・シルエットアート作品156点を展示し、会場は華やかなアートに包まれていた。

 

 今回のテーマである「梅」は、令和の新しい年号にちなみ、迷いなく決めたという。

 

 シャトルと呼ばれる舟形の小さな糸巻きに巻いた糸を使って結び目を作っていくレース技法のタティングレースは、根気のいる作業で、イヤリングやブローチなどの小物からテーブルセンター、クリスマスツリーや小さなもみの木、ツリーボールなど、大小豊富な作品を展示し、来場者の目を楽しませていた。

 

 Yukiさんが力を入れているメタルエンボッシングアートは、クラフト用の錫のシートに図案を写し、線をなぞって凹凸をつける技法で、ロシアやヨーロッパで何世紀も前から職人によって伝承された技術を現代的にアート化したもの。

 

 会場中心部にYukiさんのコーナーを設け、梅の花びらを散りばめ、鶴をあしらった豪華な「梅花」に引き寄せられる。

 

 様々な書体を専用のペンを使って文字を楽しむ西洋書道のカリグラフィー作品は、梅にちなみ、万葉集の梅花の歌32首から好きなものを選んだ。

 

 「春の野に 霧立ちわたり 降る雪と 人の見るまで 梅の花散る」を選んだ道新文化センター講座受講者の本間由貴子さんは、ゴシック体で作品づくりに挑戦。

 

 ステンドグラスのような作品のグラスアートは、梅をモチーフにランブシェードも登場。

 

 切り絵の世界を、特殊フィルムを使って彩色するシルエットアートは、吉田元陳作「曲水の宴図屏風」より、屏風に描かれた梅の宴の絵を4枚に切り取り、作品に仕上げたという。

 

 Yukiさんは、「コロナで中止となり、これまで作り貯めた作品を一気に展示し、タティングレースの生徒さんの頑張った作品も見てもらいたい。作品展をすることで、生徒さんの士気も上がる。ぜひご覧ください」と、来場を呼びかけた。

 

 中央市場3号棟ガンガンギャラリーでも、4月13日(水)~17日(土)10:00~17:00に、CoCo Beansミニ作品展vol.2を予定している。

 

 CoCo Beansクラフト教室作品展

 3月31日(水)~4月4日(日)10:00~17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 

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