小樽市(迫俊哉市長)は、3月30日(火)16:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で、新型コロナウイルス感染症関連など7項目について定例記者会見を行った。
昨年から市内で発生した新型コロナウイルス感染症集団感染16件に関しては、3月8日(月)の北海道社会事業協会小樽病院(住ノ江1)の収束を以って、すべて収束したが、北海道では、多くの都府県で感染が見られる変異株の確認が相次ぎ、人の動きが活発になる年度終わりから年度初めにかけて警戒が必要だとした。
ワクチン接種については、4月12日(月)の週に1,000回分のワクチンが到着する予定。翌週には、高齢者施設の入所者に先行接種を行う。国の配布状況に応じて順次実施するが、一般高齢者はいつになるか、現時点では伝えられたないとした。
小樽市議会第1回定例会が18日(木)で終了し、提案した議案はすべて可決。予算案に関しては、新たな時代の変化に備え、近未来を見据えたまちづくりをテーマに掲げ、新型コロナウイルス感染症に対応した政策・人口減少や少子化対策、市民プールを含めた総合体育館、第3号倉庫保全活用など、将来を意識したまちづくりをもとに編成し、スピード感を持っての対応が必要。
今後も市民と対話を重ね、最重要課題の人口減少に歯止めをかけ、市政の着実な前進に全力で取り組みたいと強調した。
新型コロナウイルス感染拡大の長期化により、影響を受けた事業所や店舗の事業継続を支援する小樽市事業継続支援金については、3月5日(金)から申請が始まり、4月21日(水)まで郵送で受け付ける。
通年で週5日以上事業を行い、2020(令和2)年11月から2021(令和3)年3月までのいずれかの月における売上が、前年同月比30%以上減少している事業者を対象としており、これまで900件の申請があった。
延期となっていた宿泊施設誘客促進追加事業費補助金「もっと泊マル、オタル」キャンペーン事業が、4月1日(木)から販売・利用を開始する。対象者は市内在住者に限定し、その後、感染状況を見極めながら対象の拡大を検討する。
割引対象宿泊施設(44)・旅館ホテル(16)・簡易宿所(25)・民泊(3)、割引内容は施設ごとに異なる。
◎「もっと泊マル、オタル。」キャンペーン事業について(PDF)
小樽港クルーズ客船寄港については、2021(令和3)年7月までのクルーズがすべたキャンセルとなり、8月以降23回の寄港を予定している。
運航事業者と港湾管理者それぞれに、感染予防対策ガイドラインが示され、今後、港湾管理者に対して、受け入れ協議会の5月中の設置を目指す。港湾関係機関や保健所・検疫所などの衛生管理機関、その他の関係者の参加を予定。
水産庁の漁業取締船の「白竜丸」(1,598トン)の小樽港配備については、3月24日(水)に説明を受け、日本海水域で違法取締体制の強化を図るため、小樽港へ配備は、2022(令和4)年4月から、バースは厩町2番岸壁を予定。
定型港となった際には、30名の乗組員が船内居住や官舎住まいで市民となる。乗組員には、これまで水産高校や海上技術学校の卒業生がいて、教育機関や市民との交流を深めていきたいと聞いている。
この他、令和3年小樽市成人式開催の概要についても報告を行った。
記者からの第3号ふ頭とオタモイ再開発について質問について、市長は、「第3号倉庫に関しては、新年度予算にも計上し、4月上旬から劣化調査等の経費を集めるため、クラウドファンディングによる寄附の準備をしている。残り半年の時間しかなく、活用へ向けて議論しているが、早急に関係者と協議したい。
また、オタモイ海岸は、難易度の高い事業で解決しなければならない課題も多く、夢のあるプランでもあり、良い形でまとまってもらいたい」と期待した。
◎2021(令和3)年3月30日小樽市定例記者会見(YouTube)
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