2月24日(水)、望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、いじめについて全校生徒で考える、いじめゼロフォーラム②を実施。(写真提供:望洋台中学校)
例年は全校生徒が体育館に集まって行っているが、今年度は、新型コロナ感染症拡大防止への配慮から、各教室に1~3年生の異学年で小グループを作って、充実した話し合いがもたれた。
冒頭、生徒会役員による「いじめの定義」の変遷についてプレゼンテーションがあった。
いじめの定義が変わってきていることに、いじめの範囲が広くなってきていると気づく生徒が多かったが、「人が亡くなるような事件が起こってからしか、定義について考え直さないのは良くない(3年生女子)」、「事例が起こらないと社会は変わらない。事例が起こる前に対策をすることが大切だ(3年生男子)」という視点からの意見もあった。
生徒会役員の演じる、嫌なあだ名を付ける事例の映像を視聴した後、小グループでの話し合いが行われた。
「この人物はなぜ注意できなかったのだろうか」、「自分がこの人物ならどうしていたか」について考え、リーダー役の3年生を中心に交流し、自分たちの考えを深め合った。
8月実施されたいじめゼロフォーラム①の際に、学級内で行われた意見交流と比較し、今回の取り組みでは、「やはり上の学年の人たちの考えは、大人なんだなと気づいた。リーダーの3年生のおかげで、緊張などせず安心して自分の意見を言うことができた(1年生女子)」という感想もあった。
「今日のフォーラムのおかげで、私も普段の生活の中で、いじめのきっかけになるようなことをしないように意識しようと思えた(1年生女子)」など、全生徒がいじめについての考えを深めていた。
生徒会担当として、生徒会役員を指導している附田辰男教諭は、「今年度は、全校生徒が集まっての集会が難しい中で、色々な工夫をしながら取り組みをしてきた。
制限された中で、生徒たちはよく努力していたと思う。短時間でも小グループで話し合ったり、またその話し合いの内容を充実させるために、異学年でグループを組むなど、できることを模索して前向きに活動することは大切だと思う」と述べていた。
同校では、今後も感染症対策に十分に配慮しながら、活動の充実を模索していくという。
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