3月9日(火)13:30から、小樽海上保安部と小樽消防本部の潜水士による合同訓練を、巡視船ほろべつ定係地の小樽港第2埠頭7番岸壁で実施した。
ほろべつの潜水士4名と消防署レスキュー4名を含む、両隊員28名が参加し、
日頃の訓練の成果を発揮して有事の際の作業手順を確認した。
毎年実施している合同訓練だが、コロナ禍のため中止が相次ぎ、久しぶりの訓練となった。現場で会うことも多く、別々での捜索もあるが、お互いのやり方を知っておくことも必要。
訓練に先立ち、浪岡郁夫消防署長は、「今年は、東日本大震災から10年を迎える。未だに捜索活動が続いているが、多様化する災害に対応するためには、関係機関の連携強化はもとより、様々な災害に対応できる人材育成が大切。今後、技術と勇気を持って、救助活動にあたってもらいたい」と挨拶した。
はじめに、船首飛込訓練を行い、ほろべつの船首から、水温4.5℃の海へ飛び込んだ。
次にジャックステイ捜索訓練を実施。海中にブイを2か所浮かべ、4名ずつ左右に分かれ、水中に隠された携帯電話を捜索した。最高水深10mの中を、30分ほどかけて訓練した。
最後は、釣り人などが海中転落した場合などを想定した、要救助者岸壁揚収訓練を実施。海保潜水士4名と消防レクキュー4名が、それぞれ道具を使った岸壁揚収のやり方でチームワークを発揮していた。
昨年11月から潜水士として指名を受けた海上保安部の島野凜久さん(24)は、「車両転落などの事故で、消防と海保が合同で捜索し吊り上げる機会もある。作業手順を確認し、連携を密のするためにも訓練は大事である。有事の際にスムーズに人命救助に対応できるようにしたい」と話した。
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