小樽市総合博物館運河館(色内2)第一展示室では、桃の節句に合わせ、2月17日(水)~3月8日(月)に同館所蔵の雛人形を展示し、来館者の目を楽しませている。
女の子の健やかな成長を願う年中行事のひとつである、3月3日のひなまつりで、戦国時代頃から雛人形が飾られるようになり、江戸時代に大流行した。
所蔵40〜50組の雛人形の中から、江戸時代から昭和30年代までの雛人形、大小10組を展示している。
小樽で最も古い元禄時代に作られた木製の5人ばやしや、今から200年前の江戸末期の古今雛、明治末期から大正にかけての胡蝶の舞や安寿厨子王、花咲爺なども。
昭和初期の陶器でできた豆雛、市民寄贈の昭和13年と昭和30年代の7段飾りなど、幅広い年代と様々な素材でできた人形を紹介している。
石川直章館長は、「時代の幅も広く、素材も紙・陶器・木製と、バラエティに富んだ雛人形を紹介している。今後は、各家庭や店舗に伝わる思い出と一緒に、ひっそりと飾られている雛人形を紹介できたらと思う」と話した。
雛まつりの運河館行事「はくぶつかんのひなまつり」は、雛段飾りをバックに、着物で写真を撮って子どもの成長記録とするなど、楽しみにしている市民も多い。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年に続き中止となった。
運河館のひなかざり 2月17日(水)~3月8日(月)
小樽市総合博物館運河館(色内2)
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